こんにちは。
現役内科医ママの、ゆずです。
私もそう考えた一人でした。
大人のシャンプーに、子どものシャンプーに…と揃えていくと、ストックの管理だけでも結構大変。
1つのシャンプーを共有して使えたら、ストック管理の手間も減り、お風呂掃除も楽に。
ママの【大変】が2つ減ることになります。
でも、大人の肌と子どもの肌って、やっぱり違います。
子どもの肌は大人と比較するとデリケートな面があるのは事実。
むやみに大人用のシャンプーで洗ってしまったばっかりに、お子さんの肌トラブルの原因になってしまったら…と、心配になりますよね?
私は日々の家事や育児を少しでも楽にしたいな〜と思って、実は親子でシャンプーを共有して使っています。
そこでこの記事では、
・ノンシリコンシャンプーがいいというのは嘘だった!?
・シャンプー選び、最大の決め手とは?
・子どもでも使えるシャンプーを選ぶ際の3つのポイント
・シャンプーの洗浄成分、子どもOKとNGはどれ?
といった基礎知識をご紹介しつつ、最後に内科医ママの目線で厳選した『肌に優しい親子で安心して使えるシャンプー3選』をご紹介します。
この記事を読めば、小さなお子さんにNGのシャンプーや、適したシャンプーの選び方が分かるようになります。
ご自宅にあるシャンプーの成分と見比べながら、ぜひ親子で安心して使えるシャンプーを選んでみて下さいね。
ちょっと長めの記事になりますので…
「詳しく知りたい」という場合ははじめから順番に読むのがおすすめ。
「手っ取り早く、シャンプー名が知りたい!」という場合はこの下の目次から、
「【内科医ママが選ぶ!】肌に優しく子どもと一緒にママも使えるシャンプー2選」
をクリックするとジャンプできますので、そこから読んでいただいても全然OKです!
目次
子どもの肌の特徴とは?
子どもの肌にも安心なシャンプーを選ぶためには、まずは子どもの肌の特徴を理解するところが大切です。
…ということで、医学的なデータに基づいた子どもの肌の科学について、ご紹介していきますね。
思春期以前の子どもの肌はず〜っと【乾燥肌】
新生児から成人までの、額・頬・鼻・あごの皮膚の皮脂量を調べた研究結果によると…
新生児、1歳児、保育園児(3歳〜2歳8ヶ月)では、順に皮脂分泌の量が少なくなっていることがわかりました。
そして、思春期以前のお子さんでは、成人と比較すると全体的に皮脂量が少ないということも。
つまり、思春期以前の子どもの肌は、ず〜っと乾燥肌が続いている、ということなんです。
(参考文献:日小皮会誌, 11(1), 27-32, 1992)
新生児(生後1ヶ月まで)の頃は、それでも比較的皮脂の分泌量が多く、それゆえに新生児ざ瘡や乳児脂漏性皮膚炎といったお肌のトラブルに見舞われることもありますが、そんな新生児期であっても、体の部位によってはしっかりと保湿ケアが必要なほどに、皮脂分泌量は少ない状態。
新生児期以降はますます皮脂量が低下し、皮脂膜が作れないことから、どんどんと皮膚の乾燥が進んでしまうんですね。
皮脂の分泌に関しては、一般的にはお顔から整ってくるお子さんが多く、その後体の他の部位の皮脂分泌も少しずつ整って、大人になるにつれて肌のバリア機能も強くなっていくと言われています。
乾燥肌から皮膚炎やアレルギーなどのトラブルが増える
では、皮膚が乾燥するとなぜいけないのでしょうか?
実は、皮膚のバリア機能が低下してしまうことが問題なんです。
皮膚のバリア機能が低下すると…
・湿疹、皮膚炎が起こりやすくなる
・細菌、ウイルス感染症が起こりやすくなる
といった弊害が出てきます。
皮膚からアレルゲン(アレルギーの元となる物質)が侵入することで、食物アレルギーを発症してしまう原因にもなるんですよ。
こういった、アレルギー発症の観点からも、保湿ケアの重要性は近年見直されています。
子どもの肌の乾燥を防ぐためにすべき2つのこととは?
子どもの肌の乾燥を防ぐためには、
・日々の保湿をしっかりすること
この2つが大切です。
必要な皮脂まで落としてしまうような洗浄力の強すぎるボディーソープやシャンプーを使ったり、ゴシゴシと強い力で洗いすぎてしまうのはNG。
また、新生児の頃からしっかりと保湿ケアをしてあげることが大切です。
ノンシリコンシャンプーがいいというのは嘘だった!?
巷でよく言われていることとして…
・シリコンは毛穴に詰まってトラブルの原因になる
こんな話を聞いたことはありませんか?
毛穴が詰まった頭皮の拡大写真を出してきて、「これはシリコンが詰まっているんです!」みたいなことを言っている…そんな説明を見かけることもありますよね。
でもこれ…内科医をしている私にとっては、ちょっぴり納得のいかない話なんです。
そもそも、シリコンってそんなに悪者なんでしょうか。
シリコンって人体に有害なの?
シリコンは熱にも強く、とても安定した物質です。
その科学的な安定性や人体への影響の少なさから、医療用の材料にも良く使われていますし、アレルギーが少ないことも報告されています。
身近なところで言うと、シリコン製のキッチングッズは熱いお鍋で使っても溶けたりせずに安心して使えたり、レンジやオーブン使用がOKだったりしますよね?
そう。
シリコンって、別に悪者にしなければならない物質ではなく、むしろ安全に利用できる物質だったんです。
シリコンがシャンプーに使われている理由
ノンシリコンシャンプーを使ってみて、洗っている最中に髪が絡まったり、洗い上がりの髪がキシキシ、パサパサしてしまった…そんな経験はありませんか?
シリコンがシャンプーやコンディショナーに使われている理由は、シリコンが入っていると洗っている時に髪が絡みにくく、洗い上がりの髪も指通りが良くなるためです。
誰だって、サラサラ、つやつやで髪が絡まない方がいいですよね。
でも、シリコンがシャンプーやコンディショナーに多用されるようになった背景には、どうやらシャンプーの洗浄成分の強さが関係していたようで。
皮脂をしっかりと落とし、さっぱりとした洗い上がりのシャンプーを作るために、安価で強い洗浄成分を使用した結果として、必要以上に強い洗浄成分が使われた結果、髪の洗い上がりが悪くなってしまった。
それをバッチリカバーしてくれたのが、シリコンだった…ということなんです。
その洗い上がりの良さに、多くのシャンプー・コンディショナーには当たり前のようにシリコンが使われるようになった、そんな理由がある様です。
「シリコン=悪者」の図式は正確ではない
巷でよく言われている「シリコン=悪者」の図式は、ゆずはちょっと違うと思います。
そもそも、シリコンそのものは安定した物質で、別に悪いものではありません。
もちろん、スタイリング剤の他の成分や皮脂などといっしょくたになって、頭皮や髪にべったり残っている…というレベルなら問題ありかもしれませんが、しっかりと洗い流しているのであれば、そこまで問題はないはず。
それよりも、シリコン入りのシャンプーは洗浄力が強いタイプが多いということの方が、お肌にとっては問題だったんです。
つまり…肌に優しいシャンプーを選ぶ際に大切なのは、シリコンが入っているかどうかではなく、洗浄成分が強すぎないかどうかの方だったんですね。
ただ、世間では「ノンシリコンがいいらしい」という情報が広まってしまっているので…成分にこだわりのあるシャンプーは、ノンシリコンを謳うものがほとんどとなっています。
ノンシリコンと表示しないと、売れ行きにも影響が出てしまうのでしょうね。
でも、本当に肌や髪への優しさにこだわった製品なら、シリコンに頼る必要がない…ということも事実だと思います。
こんな理由からか、肌に優しいシャンプーはノンシリコンが多い傾向です。
シャンプー選び、最大の決め手は洗浄成分
ここまで読んでいただくと…
肌に優しいシャンプーを選ぶために必要な情報は、シリコンが使われているかではなく、洗浄成分にどんなものが使われているかだということが、分かっていただけたと思います。
では、シャンプー選びに最大の決め手となる洗浄成分には、どんな種類があるのでしょうか?
代表的な成分ごとに、特徴をまとめます。
1. 硫酸系洗浄剤(高級アルコール系洗浄剤)
ラウリル硫酸ナトリウムなど、成分名に「硫酸」が入るタイプが、硫酸系洗浄剤です。
高級アルコールを原材料とした洗浄剤で、「高級アルコール系洗浄剤」とか、「石油系界面活性剤」とも呼ばれています。
「高級アルコール系」の「高級」とは、価格が高いとか上等という意味ではありません。アルコールの炭素原子の数に基づいた化学的な分類で、高級、中級、低級に分類されているものです。
硫酸系洗浄剤には、
・汚れがひどくても泡立ちが良い
・原材料が安価
という特徴があります。
上記の特徴ゆえ、シャンプーやボディーソープだけでなく、食器用洗剤などにも頻用されているんですよ。
一般的なシャンプーのほとんどに使われていると言っても良いくらい多用されているので、ご家庭のシャンプーやボディーソープ、食器用洗剤などの成分をチェックしてみて下さいね。
洗浄力が強いため、子どもの乾燥しやすい肌には向きません。
また、大人の方でも肌バリアの弱い方は使用に際して気をつける必要があります。
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸TEA
ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸TEA など
2. 石けん系洗浄剤
天然油脂や脂肪酸をアルカリと反応させて作った界面活性剤が、石けん系洗浄剤です。
洗浄力が高い割には硫酸系洗浄剤と比較すると肌への刺激は低いのですが、肌や髪を一時的にアルカリ性にしてしまうため、髪がゴワゴワ、キシキシしやすいという特徴が。
また、石けんカスが残りやすい、アルカリなので目に入ると強くしみるという欠点も。
特徴をまとめると、以下の通り。
・アルカリ性のため、髪がゴワゴワきしんだり、目に入るとしみる
・泡立ちは悪くないが硫酸系洗浄剤よりは弱い
・石けんカスが残りやすく、頭皮にカスが残っているとトラブルの原因となることも
・価格は比較的安い
石けんカスが残らないように子どもの髪を念入りにすすぐのはなかなか大変ですし、一度目にしみたら頭を洗うのを嫌がってしまう可能性も…
また、髪がゴワゴワときしむので、コンディショナーやアウトバストリートメントの併用も必要となってきて、一手間増える感じは否めません。
頭皮をとにかくスッキリと洗い上げたいという大人には、メリットがあるかもしれませんね。
オレイン酸K、石けん素地、カリ石けん素地、ミリスチン酸K、ラウリン酸K など
3. 酸性石けん系洗浄剤
一般的には、天然アルコールや合成アルコールのラウリルアルコール誘導体と主に酢酸原料から作られた合成界面活性剤のことを、酸性石けん系洗浄剤といいます。
石けん系洗浄剤とは作り方が全く異なるのですが、界面活性剤の分野では、「-COONa」がついたものを石けんと定義しているため、「-COONa」のつく酸性石けん系洗浄剤も、同じ石けんに分類されるんですね。
ただ、製法も材料も異なるため、石けん系洗浄剤と酸性石けん系洗浄剤とは異なり、以下のような特徴とを持っています。
・石けんカスが残りにくい
・酸性のため、肌への影響が少ない
・酸性のため、髪がきしみにくい
・脱脂力は若干高め
・石けん系洗浄剤よりも価格は高め
アルカリ性の石けん系洗浄剤のデメリットをいくつか補った形で、比較的使いやすい洗浄剤と言えます。
ただし、脱脂力はやや強く、乾燥しやすいお子さんの肌には、少し負担があるかもしれませんね。
また、アルカリ性の石けんと比較すると、多様な原料と混合している場合が多く、その他の成分に心配がないかどうかは要注意です。
ラウレス酢酸nナトリウム、ラウレスn-カルボン酸ナトリウム など
※nには数字が入ります

4. アミノ酸系洗浄剤
その名の通り、アミノ酸から作られた洗浄剤が、アミノ酸系洗浄剤です。
肌への刺激が少なく、程よい洗浄力を持つことが特徴であり、頭皮の汚れや酸化した皮脂などの余分なものは落としつつ、必要な皮脂は残してくれる程度に洗ってくれるのが特報。
お肌に優しい洗浄剤として、近年ぐんぐんとシェアを伸ばしてきているのがアミノ酸系です。
特徴をまとめると以下の通り。
・肌だけでなく、髪への負担も少ないため、潤いのある洗い上がりになりやすい
・洗浄剤の種類によって、泡立ちの良いもの、さっぱり仕上がるものなど特徴が異なる
・製造コストが高いため、シャンプーの価格も高い傾向に
低刺激タイプのシャンプーには、アミノ酸系洗浄剤を使用したものがが多いですね。
価格がやや高く、ドラッグストアなどで手に入りにくいというデメリットもありますが、大人はもちろん、お子さんの肌にもアミノ酸系洗浄剤は優しいと考えて良いでしょう。
シャンプーに含まれる成分の違い、アミノ酸系以外に含まれる洗浄成分の違いによって、洗い上がりには差があるため、好みの洗い上がりのシャンプーを探す必要はありそうです。
ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルタウリンNa、
ココイルメチルアラニンTEA、ラウロイルメチルアラニンNa、
ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルグルタミン酸Na
ココイルメチルアラニンTEA、ラウロイルメチルアラニンNa など
5. ベタイン系洗浄剤
ベタイン(トリメチルグリシン)から作られた両性界面活性剤に分類される洗浄剤が、ベタイン系洗浄剤です。
ベタインとは、ビートや綿実などの多くの植物に存在し、植物から抽出される無色無臭の天然アミノ酸系保湿成分。
柔軟性と弾力性に優れることが特徴なので、しっとり感を向上させたり、皮膚をなめらかにする目的で、化粧品にもよく配合されています。
シャンプーには、洗い上がりを良くするために配合されることがあります。
ベタイン、コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Na など
6. タンパク質系洗浄剤
シルクやコラーゲンなどのタンパク質から作られた洗浄剤です。
泡立ちは控えめ、優しい洗浄力が特徴で、髪のダメージをケアしながら洗えるとされています。
原材料が高価なため一般的なシャンプーにはほとんど使用されていませんが、シルクからできた洗浄剤は髪にハリとコシを、コラーゲンからできた洗浄剤には柔らかくしっとりした洗い上がりを与えてくれます。
洗浄力という点では、大人はもちろん、お子さんの肌にも比較的安心して使える成分ではありますが、価格が高いこと、配合しているシャンプーが少ないことが難点ですね。
ただ、ちょっと気になるのが…一般的にタンパク質はアレルギーの原因となりうるという点。アミノ酸と比較すると、高分子となるタンパク質は、アレルゲンとなる可能性が考えられるため、メインの成分としてはやや不向き。
肌バリアが低いお子さんの肌にはメインの成分はアミノ酸系が無難かな…という程度ではありますが、配慮しても良いかと思います。
ココイル加水分解コラーゲンNa、ラウロイル加水分解シルクNa
ラウロイルシルクアミノ酸Na など
では、ご紹介した6つの代表的な洗浄成分について、それぞれの特徴を表にまとめます。
硫酸系洗浄剤 | 石けん系洗浄剤 | 酸性石けん系洗浄剤 | |
洗浄力 | 最も強い | 強い | やや強い |
肌への負担 | 大きい | 硫酸系ほどではないが大きい、脱脂力が高い、石けんカスの残留による皮膚トラブルに注意が必要 | 酸性のため肌への影響はマイルド、脱脂力が高めのため皮膚が乾燥しやすい、肌の負担となる他の成分と混合していないか注意が必要 |
泡立ち | 最も良い | 良いが、酸性や硬度の高い水では泡立ちが悪くなる | 良い(酸性や硬度の高い水でも泡立ちが維持される) |
洗い上がり | すっきり ※髪の質感はシリコン添加でカバーされている商品が多い |
すっきり 髪がきしみやすく、コンディショナーやトリートメントが必要 |
すっきり |
主な洗浄成分 | ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウムなど(成分名に硫酸が入るものが多い) | 石けん素地、オレイン酸K、カリ石けん素地など | ラウレス酢酸nナトリウム、ラウレスn-カルボン酸ナトリウムなど(nには数字が入る) |
価格 | 安い | 比較的安い | 石けん系よりは高め |
アミノ酸系洗浄剤 | ベタイン系洗浄剤 | タンパク質系洗浄剤 | |
洗浄力 | 適度 | 控えめ | 控えめ |
肌への負担 | 少ない | 少ない | 少ない タンパク質であるため、アレルギー発症の可能性は否定できず |
泡立ち | 成分によって差があるが、泡立ちの良いものも含まれる | 控えめ | 控えめ |
洗い上がり | 潤いのある洗い上がり | しっとり なめらか |
しっとり 髪のダメージケア効果 |
主な洗浄成分 | ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNaなど | ベタイン、コカミドプロピルベタインなど | ココイル加水分解コラーゲンNa、ラウロイルシルクアミノ酸Naなど |
価格 | やや高い | やや高い | 高い |
子どもの肌でも使えるシャンプーを選ぶ際の3つのポイント
代表的な6つの洗浄成分について、それぞれの特徴が分かりました。
では、子どもの肌でも使えるシャンプーは、どんなものが良いのでしょうか?
ということで、子どものシャンプーを選ぶ際に気をつけたい3つのポイントをご紹介します。
【ポイント1】洗浄力の強くない洗浄成分を選ぶ
子どもの肌は、大人よりも遥かに乾燥しています。
乾燥から肌バリア機能が低下し、それが原因で皮膚トラブルも起こしやすい状態です。
このため、過剰に皮脂を取り除いてしまうような、強い洗浄力のシャンプーはNG。
程よい洗浄力のシャンプーを選ぶことで、必要な皮脂を肌に残して、乾燥トラブルを少なくしてあげることができます。
【ポイント2】指通りが良く、頭皮までしっかりと洗えるものを選ぶ
子どもの肌が乾燥しやすいからといって、ちゃんと頭皮が洗えないと肌トラブルの原因になります。
例えば、洗浄成分が残ってしまうことで起こる皮膚トラブルもありますし、皮脂が残りすぎてしまうことで、脂漏性皮膚炎を発症することも。
指通りが悪いシャンプーを使うと、シャンプーの際に髪が絡んだりして、特に髪の長いお子さんでは頭皮を洗ってあげるのが難しくなります。
あまりキシキシしすぎず、しっかり地肌までケアしてあげられるタイプがいいですね。
とはいえ、ゴシゴシ洗うのはNGです。優しく洗ってあげて下さいね。
【ポイント3】目にしみにくい成分を選ぶ
お子さんがシャンプーを嫌がってしまうきっかけとして、「シャンプーが目に入ってしみたから…」という理由は、比較的多いと思います。
水が目に入るだけでも嫌なのに、シャンプーが強烈にしみたりしたら、毎日のお風呂で頭を洗うのに苦労することが目に見えています。
アルカリ性のシャンプーは特に目にしみやすいため、避けるようにした方が無難です。
3つのポイントを踏まえて…子どもにはどんなシャンプーがおすすめ?
3つのポイントを、洗浄成分ごとにまとめると…
→硫酸系はNG。アミノ酸系、ベタイン系、タンパク質系が候補
→シリコンが入っているもの全般、アミノ酸系、ベタイン系、タンパク質系が候補
→石けん系はアルカリ性で目に強くしみるためNG
このように考えることができます。
これら3つの条件を満たすシャンプーということを考慮すると…
内科医ママである私が子どもの肌を考えて選ぶのであれば、
・ベタインの配合などにより、指通りが良い商品が使いやすい可能性あり
・指通りのためにシリコンが含まれているのは大きな問題ではない
という結論です。
シャンプーを探す際に注意したいこととしては、洗浄成分は複数含まれていることが多いということです。
例えば、アミノ酸系の成分が含まれていても、実は同時に硫酸系洗浄剤も入っていたりするということ。
「アミノ酸系洗浄剤配合!」
と書いてあって、確かにアミノ酸系洗浄剤が入っているけれど、一緒に硫酸系も入っている…なんてことは、珍しくないんです。
なので、面倒ではありますが、1つ1つの成分全部を見て選ぶ必要があるんですね。
また、洗っている時の指通りなどは、口コミを見ると分かりやすいと思います。
でも…正直面倒でしょう??(笑)
ということで、先ほどの条件を満たすような、親子で使えるシャンプーを3つ、この後ご紹介します!
中には、我が家で子どもと一緒に3年以上使っているシャンプーもありますよ♪
【内科医ママが選ぶ!】肌に優しく子どもと一緒にママも使えるシャンプー2選
ここまで詳しくお伝えしてきた、
・子どもの肌に適しているシャンプーの3つの条件(程よい洗浄力、洗いやすい、目に染みない)
これを満たすようなシャンプーを、現役内科医ママの視点で探してみました。
ママやお子さんの肌のコンディション、体質によって、合う・合わないはもちろんあると思いますので、全ての方での効果を保証するものではありませんが、お子さんの肌への影響にしっかり配慮しつつ、ママとお子さんが一緒のシャンプーを使いたいという場合は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
1. haruシャンプー「Kurokamiスカルプ」
最初にご紹介するのが、「Kurokamiスカルプ」というシャンプーです。
実は…このシャンプーが、わが家でもう3年以上親子で使っているものなんです。
まずチェックすべきは、洗浄成分でしたね。
「Kurokamiスカルプ」の主な洗浄成分はアミノ酸系洗浄剤ですが、その他には、加水分解シルクが入っています。硫酸系洗浄剤は使用していません。
さらに、「Kurokamiスカルプ」は100%天然由来成分を使用しており、10の無添加を特徴としています。
・シリコン
・合成ポリマー
・カチオン界面活性剤
・石油系界面活性剤
・合成香料
・合成着色料
・鉱物油
・紫外線吸収剤
・合成防腐剤
・合成保存料
上記の10の成分は一切使用していません、ということなんですね。
これだけでも、かなりこだわりが感じられます。
「Kurokamiスカルプ」の大きな特徴は、産後や子育て中のママの髪や頭皮の悩みにフォーカスして、様々な天然由来成分が配合されていること。
産後の抜け毛、白髪、髪のボリュームダウンに配慮してあるので、特に小さいお子さんを子育て中のママにはぴったりのシャンプーです。
(ちなみに、Kurokamiスカルプという名前ですが、カラーしている髪でもOKです。髪を黒く染めるような効果はありません。)
さらに良いのは、優しい洗浄成分に加え、天然オイルなどを配合することで、指通りがなめらかで洗いやすいこと。
ノンシリコンにも関わらず、洗っている時に髪が絡んだりすることがあまりなく、ママも子どももしっかりと頭皮を洗うことができます。
程よい洗浄成分、しっかりと洗える使い心地のおかげか「Kurokamiスカルプ」を使い始めてから、以前は時々犬臭かった(笑)娘の頭皮…臭くなることがなくなりました。
洗っている最中は、柑橘系のさわやかな香りがして癒されます。
アミノ酸系シャンプーによくありがちな、「泡立ちが悪い」ということもなく、普通に洗うだけでしっかりと泡立ってくれます。
入浴後は髪に香りが残らないので、子どもや男性でも使いやすいです。
そして何より…「Kurokamiスカルプ」はリンス不要のオールインワンなんです。
子どもと一緒だとバタバタと慌ただしくなりがちなお風呂タイムを、日々時短してくれるのがかなり助かる!
在庫管理も1種類なので楽、収納にも場所をとらず、忙しいママにはうれしいですね。
洗い上がりは、なめらかなのに、ボリューム感が出ます。
色々なシャンプーを試した中で、ボリュームが出にくい、すぐに髪がぺったりしてしまうことが悩みだった私の髪には、ふんわり仕上がる「Kurokamiスカルプ」はぴったりでした。
細かいことですが…この小さめ&真四角のボトルが収納にも便利。
かさばらず、ストック時にも場所を取らないところがうれしいです。
また、時々かわいい限定デザインボトルで届くのも楽しみの1つですね〜♪
限定ボトルは、とっておいてハンドソープなどの詰め替えにしちゃおうかな〜という位のおしゃれボトルでしたよ。
初回購入時は、30日間の全額返金保証がついているので、
価格は定期コースなら1本で税込3110円とドラッグストアで見かけるシャンプーよりは高めですが、セミロング(肩下5cmくらい)の私と娘の二人で使っても1本で2ヶ月以上は持ちます。
(定期コースは自由に解約・お休みできます。)
オールインワンなのでコンディショナーを購入する必要がなく、商品の質も良いので、1555円/月ならコスパはかなり良い方だと思います。
公式サイトでharuシャンプー「Kurokamiスカルプ」の詳細を見る
haruシャンプー「Kurokamiスカルプ」
アミノ酸系洗浄剤がメイン
タンパク質系洗浄剤(シルク由来)を配合し、髪のダメージケアにも◎
産後ママの髪の悩み(抜け毛・白髪など)にフォーカス
エイジングケアに効果が期待される天然由来のこだわりの成分を数多く配合
リンス不要のオールインワンタイプ
指通りよく洗え、ふんわりと髪のボリュームが出やすい
◾️こんな人におすすめ
産後のヘアケアで悩みがある人
お風呂タイムで時短したい人
髪にボリュームがほしい人
◾️注意点
加水分解シルクを配合しているため、シルクアレルギーのある人は使用を控える
◾️価格
定期コースなら1本3110円で2ヶ月使える(1555円/1ヶ月)
オールインワンのため、コンディショナーの購入が不要
※haruシャンプー「Kurokamiスカルプ」全成分
水、ココイルグルタミン酸TEA、コカミドDEA、グリセリン、プロパンジオール、ココイルメチルアラニンNa、ココイルグリシンK、セロリ種子エキス、乳酸桿菌/マテチャ発酵液、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、(カプロイル/ラウロイル)ラクチレートNa、クエン酸トリエチル、サピンヅストリホアツス果実エキス、トコフェロール、ホップエキス、オオムギ発酵エキス、豆乳発酵液、ワカメエキス、アカモクエキス、スイカズラ花エキス、加水分解シルク、加水分解コンキオリン、マテチャ葉エキス、カボス果汁、アサイヤシ果実エキス、グワバ果実エキス、コーヒー種子エキス、ビワ葉エキス、アセチルテトラペプチド-3、アカツメクサ花エキス、ソメイヨシノ葉エキス、センキュウ根茎エキス、リンゴ果実培養細胞エキス、ハイブリッドローズ花エキス、カミツレ花エキス、ブッソウゲ葉エキス、ヘマチン、海塩、グルタミン酸Na、グリシン、アラニン、水添ホスファチジルコリン、ダイズステロール、ポリクオタニウム-10、カプリン酸グリセリル、ラウリン酸ポリグリセリル-2、ラウリン酸ポリグリセリル-10、BG、エタノール、キサンタンガム、レシチン、デキストラン、シリカ、レモン果皮油、アオモジ果実油、グレープフルーツ果皮油、オレンジ油、イランイラン花油、ライム油、カプリリルグリコール
haruシャンプー「Kurokamiスカルプ」を使用した感想をもっと知りたい!という場合は、
大人と子どもが一緒に使える無添加オーガニックシャンプーなら「haru」がおすすめ!リンス不要で時短でき、白髪・抜け毛など産後ママのお悩みにも◯

こちらの記事も参考にしてみて下さいね。
公式サイトでharuシャンプー「Kurokamiスカルプ」の詳細を見る
2. Badens(バーデンス)シャンプー&トリートメント
2つ目にご紹介するのは、「バーデンス」というサロン専用シャンプー&トリートメントです。
特徴的なのは、主な洗浄成分にラウレス-3酢酸アミノ酸という低刺激な洗浄剤を使用していること。お酢系の洗浄剤と呼んでもいいかもしれないですね。
バーデンスは、私が通っている美容室で使用しているシャンプーです。
泡立ちがよく、指通りも滑らか。
低刺激なのに、洗い上がりはさっぱりとしています。
余計な皮脂を取りすぎず、反動で起こる皮脂の過剰分泌がないためか…
パーマやカラーの後、当日シャンプーができない日があっても、翌日夜でも頭皮はサラッとして、全く臭わずスッキリです。
印象としては、かなりいいシャンプーだと思いますね。
成分も比較的シンプルで、低刺激にこだわっているため、敏感肌でお悩みの方におすすめしたいシャンプーです。
ただこのシャンプー、サロン限定商品のため、ネットで買えないんです。
毎回美容室で購入するのはちょっと大変ですよね。
高品質のシャンプーで、価格も高めですが、もし頭皮ケアでお肌の悩みを抱えているのであれば…一度試してみる価値は大いにあると思います。
Badens(バーデンス)シャンプー&トリートメント
低刺激なお酢系の洗浄剤を使用
低刺激のため赤ちゃんや敏感肌の方でも使いやすい
◾️こんな人におすすめ
敏感肌でとにかく肌に優しいシャンプーを探している人
乾燥から来る頭皮の臭いが気になる人
◾️注意点
サロン専売品のため、ネットでの購入は不可
◾️価格
シャンプー250ml2160円、500ml3780円、詰め替え400ml2700円
トリートメント180ml1944円、500ml4320円、詰め替え400ml3132円
※価格は販売するサロンによって変わる場合あり
※Badens(バーデンス)シャンプー全成分
水、BG、ラウレス-3酢酸、ラウラミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、コカミドDEA、アルギニン、カプリル酸グリセリル、ポリクオタニウム-10、リシン、ヒスチジン、ポリクオタニウム-51、カミツレエキス、セージエキス、ローズマリーエキス、ホホバ葉エキス、シコンエキス、グリセリン、(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー、ホホバ油、トコフェロール、アスパラギン酸、クエン酸、ポリクオタニウム-7、ステアラミドエチルジエチルアミン、トリオクタノイン、香料、メチルパラベン、エタノール
※Badens(バーデンス)トリートメント全成分
水、セタノール、ジメチコン、パラフィン、ベヘントリモニウムクロリド、イソプロパノール、ステアリン酸グリセリル、ステアルトリモニウムクロリド、ホホバ油、アモジメチコン、ポリクオタニウム-51、カミツレエキス、セージエキス、ローズマリーエキス、ホホバ葉エキス、シコンエキス、(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー、ラウラミドプロピルベタイン、ミネラルオイル、香料、プロピルパラベン、メチルパラベン、BG、グリセリン、エタノール
全国のBadens(バーデンス)取り扱いサロン一覧は、以下のリンクから見ることができます。
【お悩み別】おすすめのシャンプーはこれ!
ここまで、3つのシャンプーをご紹介してきました。
どれもアミノ酸系洗浄剤を使用した肌に優しいタイプのシャンプーですので、お子さんの乾燥した肌でも皮脂を除去しすぎず、程よく洗えることは共通ですが…
【お悩み1】子育て中の忙しい毎日、お風呂タイムでも時短したい!
そんなあなたにおすすめなのは、haruシャンプー「Kurokamiスカルプ」です。
「Kurokamiスカルプ」なら…
・アウトバストリートメントは、ロングヘアーだったり、カラーやパーマで髪が傷んでいるという場合でなければ、不要
・定期購入なら注文も不要、ストック管理も楽々
なので、本当に楽チン♪
時短したいママさんにはぴったりです。
公式サイトでharuシャンプー「Kurokamiスカルプ」の詳細を見る
【お悩み2】子どもが髪を流すのを嫌がる…
頭からシャワーをかけるのを嫌がってしまうお子さん、いますよね。
泣いてしまったりすると、ママも焦るし大変です。
そんなお悩みには、haruシャンプー「Kurokamiスカルプ」がおすすめ。
オールインワンタイプなので、髪を流すのは1回だけで済みます。
しかも、お子さんの目にしみにくいタイプ。
シャンプー、コンディショナーで2回すすぐのに比べたら、半分の手間で済むのでおすすめです。
公式サイトでharuシャンプー「Kurokamiスカルプ」の詳細を見る
【お悩み3】敏感肌で、これまでにもシャンプーで失敗したことがある…
化粧品やスキンケア製品で、肌トラブルを起こしやすい…
アトピーなどで乾燥しやすく、かゆみが出やすい…
そんな敏感肌でお悩みの場合におすすめするのは、「バーデンス」です。
「バーデンス」は特に低刺激にこだわったシャンプー。
含まれている成分がシンプルで余分なものを入れないようにしているので、敏感肌さんにはおすすめです。
「バーデンス」は、取り扱っている美容室に少量のお試しサイズが置いてあることもあるので、大きいサイズを買う前に、まずはそちらで試してみてからが良いでしょう。
【お悩み4】産後の抜け毛や白髪のケアも、しっかりしたい!
産後って、髪がすご〜く抜けるんですよね。
赤ちゃんのお世話で不規則な生活になったり、十分な休息が取れなくなって、白髪が増えてしまったりも…
そんなお悩みを解決するために、育毛剤なども販売されているのですが…お風呂上がりにゆっくり育毛剤をつけられるほど、時間がないというママさんも多いはず。
時間がない中でも、産後のヘアケアをしっかりしたいという場合は、haruシャンプー「Kurokamiスカルプ」がおすすめです。
親子で使える成分ながら、育毛に良いとされる成分もしっかり含まれているので、1本で何役もこなしてしまう優れもの。
公式サイトでharuシャンプー「Kurokamiスカルプ」の詳細を見る
まとめ
いかがでしたか?
では、この記事でお伝えしたことをまとめますね。
子どもの肌は、大人と比べるとずっと乾燥しています。
このため、子どもでも使えるシャンプーを選ぶには、肌に優しい洗浄成分の製品を選ぶこと。
親子で快適に使えるシャンプー選びのポイントは、以下の3つ。
【ポイント2】指通りが良く、頭皮までしっかり洗えるものを選ぶ→ベタイン系洗浄剤を含むもの、ホホバオイル使用など、指通りに配慮されたものがおすすめ
【ポイント3】目にしみにくいものを選ぶ→石けん系はアルカリ性で目にしみるためNG
これらのポイントを踏まえつつ、忙しいママが親子で使うのにぴったりのシャンプーが
・Badens(バーデンス)シャンプー&トリートメント
この2つです。
最後に、公式サイトへのリンクをまとめておきますね。
haruシャンプー「Kurokamiスカルプ」
<こんな人におすすめ>
・お風呂タイムで時短したい
・子どもが髪を流すのを嫌がる
・産後の抜け毛や白髪のケアもきちんとしたい
公式サイトでharuシャンプー「Kurokamiスカルプ」の詳細を見る
Badens(バーデンス)シャンプー&トリートメント
<こんな人におすすめ>
・敏感肌でこれまでにもシャンプーで失敗したことがある
全国のBadens(バーデンス)取り扱いサロン一覧は以下のリンクから見ることができます。
↓↓
モアコスメティックス公式|バーデンス取扱店舗一覧
あなたのお悩みを解決するシャンプーが見つかれば、幸いです♪