こんにちは。
現役内科医ママの、ゆずです。
妊娠中や授乳中の飲み物で、カフェインに気をつけているというママは多いですよね。
4歳の娘みかんがお腹にいたのはもう5年も前。
そのころは…カフェインレス、カフェイン少なめの飲み物ってすご〜く少なかったんです!!
ところが最近調べてみると…
味気ない生活をしていたあの頃が嘘のようです。
今日は、
・妊娠中、授乳中のママでも安心して飲めるカフェインレスの飲み物とは?
・たくさん飲まなければ全然OK!デカフェ、カフェインレスの飲み物
について、全てではないのですが、実際に飲んでみた感想も交えつつご紹介していきたいと思います。
目次
ノンカフェイン、カフェインレス、デカフェの違いとは?
そもそも、カフェインが少ない飲み物の表示って
・ノンカフェイン
・カフェインレス
・デカフェ
ってありますよね。この3つ、どう違うんでしょう?
ノンカフェイン
元々カフェインを含有しない場合を「ノンカフェイン」と呼びます。
ノンカフェインと表示されている場合は、カフェイン含有量はゼロだと考えてOKです。
カフェインレス
カフェイン含有量が少ないけれど、少し入っている場合を「カフェインレス」と呼びます。
カフェインレスの場合は、カフェイン含有量は様々。カフェインレスの飲み物を購入する際には、カフェインがどれくらい含まれているのかをチェックしましょう。
デカフェ
元々はカフェインがしっかり含まれているところから、特殊な製法でカフェインを極力除去した場合を「デカフェ」と呼びます。
例えば、コーヒーや紅茶、緑茶はカフェインを含有していますが、そこからカフェインを除去したものが「デカフェ」として販売されています。
デカフェの場合も、カフェイン除去率は商品によって異なり、チェックが必要。でも、99.9%など、非常に高い除去率で除去しているものが多いです。
厳密には上記なのですが、デカフェとカフェインレスの表記は結構ごちゃごちゃです。
ノンカフェイン以外はカフェインが残留している可能性があり、その量は商品によって違うんだな〜という理解が、一番良さそうです。
妊娠中・授乳中のママが1日に摂取しても良いカフェインの量とは?
でも…なぜ妊娠中・授乳中のママはカフェインを摂りすぎてはいけないのでしょうか?
それは、お腹の赤ちゃんや、授乳中の赤ちゃんの体に影響を及ぼす可能性があるからです。
妊娠中に大量にカフェインを摂取すると、流産や低出生体重児(出生時の体重が少ないこと)となるリスクが高まるとされています。
また、子供はカフェイン感受性が高いため、赤ちゃんに母乳を介してカフェインが届かないようにする必要も。
妊娠中、授乳中のママが摂取して良いカフェインの量は、各国の保健局から様々な目安が出されています。
各国の基準を総括してみてみると
これ位の制限が守れれば、概ね安全性には問題がないようです。
飲み物以外でカフェインを含む食品は?
ノンカフェインはもちろん安心ですが、デカフェ飲料でもかなりの精密さでカフェインを除去してくれているものが多いので、1日200mgを守るのは気をつけていれば結構簡単です。
カフェインといえば飲み物というイメージが強いですが、実は、食べ物にもカフェインを含むものがあるので、少し気を配りたいところですね。
カフェインを多く含む可能性のある食品は
・ココア
・抹茶系のお菓子
・目覚まし系のミントガム
この辺りです。
飲み物に気を配っておけば、食品の方は多少つまむ程度は問題ないでしょう。
カフェインを含む食品については、カフェイン含有量が記載されている場合はもちろんチェックするに越したことはないのですが、
・1回に食べる量は少なめにしておく
この2点を守れば大体OKです。
妊娠中・授乳中のママにおすすめ!ノンカフェイン飲料
ノンカフェイン飲料というと…
・ハーブティー(ノンカフェインの表示があるもの)
・麦茶全般
・爽健美茶(コカコーラ社)
・十六茶(アサヒ)
・たんぽぽ茶、たんぽぽコーヒー
・そば茶
この辺りでしょうか。
私…ハーブティーは草の味がしたり、やたらと酸っぱかったりするので、あまり得意ではないのですが、ちょっとチャレンジしてみましたよ。
セレッシャル ハーブティー
セレッシャル(SELESTIAL)のハーブティーは「Cafein free」の表示があるノンカフェイン飲料です。
私は成城石井に売っていた、5種類の味が楽しめるものを購入してみました。
中はこんな感じで…
フレーバー毎に5つの袋に分かれています。
袋を開けると、四角いティーバッグが3つか4つ位ずつ入っていました。
味の好みは様々だと思うのですが…
私は「ハニーバニラカモミール」が一番おいしく飲めました。
他はやっぱり草感が出てしまって、ちょっとね(笑)
セレッシャルからはフルーツ系のノンカフェインハーブティーも出ていますので、試してみてもいいかもしれません。
酸っぱいハーブティーを美味しく飲むには、ジャムティーがおすすめ
ハーブティーでよくあるパターンとしては、
一袋買っちゃったし、飲まないのはもったいないし…
でも、美味しくいただく方法を発見しました。それは、ジャムティーにしてしまうこと。
中でも、成城石井のオレンジマーマレードは最高です♪
保存料無添加で子どもにも食べやすい甘さ控えめのジャムなら、成城石井の「果実60%のオレンジマーマレード」がおすすめ。果肉たっぷりでまるで濃厚なジュレ!

もちろん、ジャムの食べ過ぎによる糖質取りすぎは注意が必要です。
酸っぱくて飲みにくいハーブティーを買ってしまった時には、ぜひ試してみて下さい。
そば茶は妊婦さんにおすすめの飲み物
そば茶、中でも韃靼そば茶はルチンと呼ばれるポリフェノールの一種が豊富に含まれることで有名です。
ルチンには、血圧を下げたり、血液をサラサラにする効果が多少あるとされています。
妊娠中は
・血圧が上昇しやすい
・血液が妊娠していない時の約5倍固まりやすい
という状態にありますので、そば茶を飲むのはおすすめですね。
そばアレルギーのない方は、ぜひ取り入れてみて下さい。
妊娠中・授乳中のママでも大丈夫!デカフェ・カフェインレス飲料
ノンカフェイン飲料だけでは、やっぱり物足りない。
私はそのタイプでした。
でも、私の頃はデカフェ飲料が豊富じゃなかったんですよ。
苦しかった…
ところが。
最近はすごいデカフェ飲料が豊富なんですね。
そこで、いくつか購入して試してみましたので、レビューしてみます。
生茶デカフェ
Amazonで箱買いしてみました(笑)
生茶デカフェは、100mlあたりカフェイン含有量0.001g未満というカフェイン除去率。
普通の生茶よりも、ほんの少し色が薄くて、少しまろやかな感じ。
緑茶を飲んでいる〜という気分が存分に味わえるお茶に仕上がっていました。
これ、緑茶が手放せない妊婦さん、授乳中のママさんにはめっちゃおすすめです!!
生茶の味が好きな方は、ぜひお試しあれ。
午後の紅茶デカフェ
こちらはまだ箱買い生茶デカフェがあるので、保管場所の関係で購入できていないのですが…(笑)
同じキリンから発売されているデカフェ飲料ということで、期待値が高いです。
美味しいのかな〜。
ネット上の情報では、普通の午後の紅茶と同じ香りで、味も遜色ないとのこと。
カフェイン含有量は生茶と同じく100mlあたり0.001g未満、カロリーは100mlあたり14kcalとなっています。
トワイニングアールグレイ カフェインレス
トワイニングからもカフェインレスのアールグレイが発売されていました。
大きめのスーパーなら普通に購入できます。
カフェイン含有量はティーバッグ1袋あたり0.00gで、こちらも妊婦さん、授乳中のママさん共に安心して飲めそうな除去率です。
お味は…
カフェインレスにしては結構おいしい。でも、やっぱり普通のアールグレイの方がおいしいんだよな〜という感想です。
アールグレイの風味はしっかりあるのですが、茶葉の旨味がちょっと逃げて、少し味気なくなっている…そんな感じ。
でも、紅茶が飲めない時期のママさんなら、それでも比較的おいしく飲めるんじゃないかな〜と思います。
クリッパー アッサムブレンド カフェインレス
こちら、私は成城石井で見つけて購入したのですが、Amazonなどでも購入できます。
トワイニングの紅茶が20バッグでAmazonでは600円前後、スーパーだともう少し安く手に入るのに比べ、クリッパーの紅茶は同じ20バッグでも700〜800円程度と…高い。
お味は…う〜ん、ちょっと味気ないなぁ。
多分トワイニングの紅茶はアールグレイで香り付きだったのが、よかったんでしょうね。
アッサムティーだと茶葉の味で直球勝負になるので、どうしてもデカフェに加工する際に多少茶葉の旨味が逃げてしまう物足りなさを、感じやすいのかもしれません。
それでも、濃いめに入れるとまぁまぁ飲めます。
こちらはカフェイン残留率として表記があり、0.2%未満と表示されていました。
一般的な紅茶のカフェイン量が100mlあたり30mgとされていますので…マグカップ1杯だと60mg位に。その0.2%なら0.12mgなので、全然許容範囲内の除去率だと思います。
ネスプレッソカプセルコーヒー デカフェ
ネスプレッソのカプセルコーヒーには、赤いラインと丸い印のついた「デカフェ」のカプセルがあるのをご存知ですか?
ネスプレッソのデカフェコーヒーの場合、1杯あたり約5mg未満のカフェインが残留しているとのことで、他のデカフェ飲料よりは多少カフェイン残留率は高め。
でも…おいしいです!
普通にコーヒー飲んでますという感覚で、デカフェのコーヒーが頂けちゃいます。
本当に、デカフェを飲んでいるがっかり感はゼロ。
ご家庭にネスプレッソのマシンがあるという方は、1日1杯くらいならデカフェコーヒーを楽しむのも、いいリラックスタイムになりそうです。
おいしいので、これを機にコーヒー好きのママはコーヒーメーカーを買っちゃうのもいいかも♡
スタバ、ドトールにもデカフェがあります!
実は、スターバックスコーヒーやドトールにも、デカフェのメニューがちょっとだけ用意されているんです。
スタバの場合はデカフェをお願いすると抽出に時間がかかるので、時間に余裕がある時に注文するようにしましょう。
ドトールのデカフェはですね…
こ〜んな見た目で提供されます。
大きいティーバッグのようなコーヒーなんですね。
味は…香ばしい感じ、でもいつものコーヒーとはちょっと違うな。そんな印象でした。
おいしく飲めるは飲めるけれど、ネスプレッソのデカフェのような「これ本当にデカフェなの!?」という感動はありませんでした。
ちなみに、ドトールのモーニング「朝カフェセット」でも、デカフェのコーヒーやカフェラテをお願いすることができますよ。
以上、いろいろ試したレビューでした。
デカフェ飲料の中での個人的なおすすめは、
・生茶デカフェ
・ネスプレッソ カプセルコーヒー デカフェ
この2つがダントツです。
そして、まだ試していないですが午後の紅茶も期待大。
味の好みはそれぞれと思いますが、参考になればうれしいです。
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【番外編】お酒が好きだった授乳中のママにおすすめ!美味しくて体に優しいノンアルコール飲料「アサヒスタイルバランス」
最後に、カフェインの話とはちょっとそれてしまいますが…
妊娠する前はお酒が好きだった!という授乳中のママさんにオススメのノンアルコール飲料があります。それは、「アサヒスタイルバランス」シリーズ。
お酒大好きな産科医をしている友人も、授乳中はこれを飲んでいたという、産科医お墨付きの一品!?(笑)
アサヒスタイルバランスは、ただのノンアルコール飲料ではなく、機能性表示食品なんです。
・糖類ゼロ
・アルコール0.00%
・食物繊維により脂肪や糖の吸収を抑える
という、うれしいノンカロリー飲料なのに、味もかなりおいしいんですよね。
おすすめは、グレープフルーツサワーテイストです。
ただし、ノンアルコール飲料を飲んだら、本当のお酒が飲みたくなってしまうかも…というママには絶対にお勧めしません。
妊娠中、授乳中のアルコール摂取は、赤ちゃんに明らかに悪影響を及ぼします。
そこだけはくれぐれも、ご注意を。
まとめ
デカフェ飲料もこんなに種類があれば、妊娠中・授乳中のティータイムもストレスが少なく過ごせそうですよね。
・カフェインは1日200mgまで(コーヒーマグカップ軽く2杯程度まで)に制限を
・デカフェ、カフェインレス飲料は、カフェイン含有量にばらつきがあるので要確認
・チョコレートやお茶系お菓子などの摂取は控えめに
この辺りをしっかり押さえて、安心のママライフを送って下さいね。