イヤホンで子どもが難聴に!?耳への影響を考えた、ノイズキャンセリング機能付きのおすすめイヤホン4選!ヘッドホンとの比較も。

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こんにちは。
現役内科医ママの、ゆずです。

小さな子連れで年末年始やお盆の帰省、旅行へ出かける時…長時間の電車や飛行機の中でお子様はどのように過ごしていますか?
お気に入りの絵本やおもちゃなどを持っていくものの、意外とすぐに飽きてしまったりして、時間を持て余してしまうこともありますよね。

そんな時、つい頼ってしまうのが、Youtubeなどの動画サイト。
4歳の娘みかんはしまじろうが好きなので、しまじろうの動画を見ながら電車で過ごしてもらうこともあります。

今日はそんな時に活躍する「イヤホン」についてのお話。
電車内で子どもにイヤホンをつけた時…

・すぐに耳から外れる
・音が聞こえないと言われる

こんな経験はありませんか?
すぐに外れてしまうと親も大変だし、子どもにとってもきっとストレスです。
音が聞こえないと言われると、大きくしてあげたいけれど、耳への影響が心配で…
職場の耳鼻科の先生(こちらも働くママさんです)に聞いてみると、やはり大きめの音でイヤホンを利用するのは悪影響とのこと。

子どもにも使える便利なイヤホンを探している我が家。

・耳への影響が抑えられる
・外れるストレスが軽減される
・子どもはたまにしか使わないので、大人と兼用できる

こんな観点から色々と検索してみて、「これは良さそう!」と思った4つの製品を、今日はご紹介します。

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イヤホン・ヘッドホンで引き起こされる難聴とは?

あなたはイヤホン、ヘッドホンをどんな時に使いますか?
私は電車などの移動中に使うことがほとんどですし、子どもにイヤホンを使うのもやはり電車内です。
電車内って結構騒々しくて、つい音を大きくしてしまいがちですが、実はそれが難聴の原因となることを、あなたはご存知でしたか?

電車の車内でイヤホンを使う事は難聴のリスク

こちらに、身近な騒音のレベルの例を挙げてみますね。

騒音レベル 身近な音の例 うるささの感覚
140db ジェットエンジンの近く
耳が痛くなる位の音量
機能限界
120db 音として聞こえる限界
うるさいバイクの音を至近距離で聞く
100db 自動車の音
鉄道のガード下
すごくうるさい
90db 騒々しい工場内
犬の鳴き声
大声で話している音
80db ピアノの音
地下鉄の車内
うるさい
70db 騒々しい事務所内
電話のベルの音

この表から、地下鉄の車内の騒音レベルは80dbということがわかります。
では、難聴の原因となる音のレベルってどれくらいなのでしょうか?

米国安全衛生庁が定めた騒音性難聴の基準は、以下の通りです。

騒音レベル 上限の時間
90db 8時間
95db 4時間
100db 2時間
105db 1時間
110db 30分
115db 15分
120db 回避すべき

一般的には、65db位までの音量なら難聴のリスクは低いと言われていますが、地下鉄の車内の騒音レベルは80db。
ということは…地下鉄の車内で普通にイヤホンで音を聞くとなると、習慣的に聞けば耳を悪くする可能性があると言えます。

イヤホン・ヘッドホンで引き起こされる「ヘッドホン難聴」の特徴

イヤホンやヘッドホンで大きな音量を聞くことで起こる難聴を「ヘッドホン難聴」、大きな音を聞くことで起こる難聴を全てひっくるめて、「騒音性難聴」と呼びます。
騒音性難聴の特徴はC5-dipとよばれる、比較的高い音域の音が聞こえなくなる現象。
繰り返し大きな音を聞き続けることで難聴が進むと、徐々に低音域も聞き取りづらくなってきます。

この難聴、なかなか自覚しにくいことも特徴で、本人が症状を自覚しないままに難聴が進み、気づいた時には

・しょっちゅう話を聞き返している
・複数の人が話していると、内容がよく聞き取れない
・騒がしいところだと、人の話が聞き取れない

こんな症状が出ていた…なんてことも。
そして、慢性的に進行した騒音性難聴は、内服などの一般的な治療では回復の見込みはあまりありません。
たまにお子さんにイヤホンをつける位ですぐに難聴になることはないと思いますが、習慣的に使う場合には特に気をつける必要があります。
特にお子さんの場合は難聴の症状を把握することは困難ですので、しっかり予防してあげたいですね。

イヤホン・ヘッドホンで起こる難聴を防ぐには?

イヤホン・ヘッドホンで引き起こされる「騒音性難聴」。
これを防ぐ方法はただ一つ、大きな音を習慣的に聞かないことです。
治療は難しいため、予防していくしかないんですね。

ご自身で気をつけて、常に小さな音でイヤホンは利用する…というのも良いのですが、それだと電車内などの環境ではよく聞き取れず、役に立たない、物足りないというケースも。
そんな不満を解消するためには、

・遮音性の高い製品を使う
・ノイズキャンセリング機能のある製品を使う

この二つの方法が考えられます。

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イヤホンとヘッドホンを比較…どちらが良い?

では、イヤホンとヘッドホンならどちらが良いのでしょうか。
職場にちょうど趣味でDJをしている先生がおり、オーディオ関係にかなり詳しかったので、その先生にもお話を伺いつつ、様々な製品レビューを比較してみました。

ヘッドホンは遮音性・音質に優れるが、かさばる

遮音性に優れているのは、もちろんヘッドホンです。
周囲の音を物理的に遮ってしまうことで、比較的小さな音でも聞こえると考えられます。
また、音質についてもヘッドホンの方がこだわった製品が多い様ですね。
ヘッドホンにも、ノイズキャンセリング機能付きのものもあり、性能を追求するならヘッドホンタイプに最もハイエンドな商品が揃っています。

しかし、周囲への音漏れが少ない分、大きな音で聞いてしまいがちなのもヘッドホンの特徴。
ヘッドホンを利用する場合には、音量を大きくしない様十分注意する必要があります。

イヤホンならノイズキャンセリング機能付きを!持ち運びに便利だが音質は劣ることも

イヤホンの場合は、遮音性よりはノイズキャンセリング機能により小さい音でも聞こえる製品が多い様です。
ノイズキャンセリング機能とは、周囲の音を小さなマイクで拾い、その音を打ち消す機能のこと。「音波」という言葉の通り、そもそも音は波でできているのですが、周囲の騒音の波をちょうど打ち消す波を機械的に作り出して打ち消すことで、周囲の音をなかったことにする機能です。

ヘッドホンと比較すると音質は劣りがちですが、ヘッドホンと違ってかさばらず、持ち運びに便利であることが特徴です。

親子で兼用したい場合はイヤホンがおすすめ

上記の特徴を踏まえると…

・帰省や旅行などの移動中に使いたい
・普段の通勤で使いつつ、旅行中は子どもに…と、できれば親子で兼用したい

こんな用途なら、サイズも合わせやすくかさばらない、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンの方がおすすめです。

親子で使いたい!ノイズキャンセリング機能のあるイヤホン・ヘッドホンのおすすめ4選

では、我が家でただいま購入を検討している、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホン4選をご紹介します。
我が家ではどれかに絞って購入してみる予定です!

1. オーディオテクニカ ATH-BT08NC

価格15000円程度と、ご紹介する中では一番高価なモデル。
ネックバンドタイプのイヤホンで、Bluetooth・有線での接続が可能です。
スマートフォンと接続している時には、ハンズフリー通話もできちゃいます。

ネックバンドタイプは、操作部の重さを首にかけられるため、イヤホン自体はすごく軽くなる設計。micro USBで充電して使用します。
ワイヤレスで使用する場合、子どもがイヤホンのコードを引っ掛けて耳からしょっちゅう外れてしまうことが少なくなることがメリットですね。

色はブラックのみ。ネックバンドタイプなので他の3つと比較すると若干かさばるかな…と思いますが、お値段だけあって音質、機能は最も良さそうです。

2. ソニー MDR-EX31BN

Bluetooth、NFC対応のワイヤレスモデルで、価格は7000円台と、最初にご紹介したものの約半分です。
ワイヤレスなので子どもが引っ掛けて外してしまうストレスは少なそう。

機械は苦手…という方の場合にワイヤレスタイプで困るのが、ペアリングと呼ばれる、イヤホンとスマートフォンなどの機器の接続作業。
こちらの製品は、NFCに対応しているスマートフォンにイヤホンをタッチするだけで接続されるというワンタッチ接続機能がついており、機械が苦手な方にも簡単に接続ができちゃいます。

カラーバリエーションはブラック、ホワイト、レッドの3色。
ソニーだけあって音質は比較的良く、ノイズキャンセリング機能はほどほどといった評価です。

3. ソニー MDR-NWBT20N

Bluetooth、NFCに対応しているワイヤレスモデルで、価格は6000円台位です。
ご紹介する4つの中では最もカラーバリエーションが多く、ピンク、ホワイト、ブラック、ブルー、ライトピンクの5種類から選ぶことができます。

2番目にご紹介しているMDR-EX31BNと同様、ワンタッチ接続機能がついており、接続が簡単なところがうれしい製品。
こちらもコンパクトながら音質は比較的良いですが、ノイズキャンセリング機能はほどほど…といった評価です。

4. オーディオテクニカ ATH-ANC23

価格としては5000円程度で手に入る、比較的手軽なお値段のイヤホン。
ご紹介する4つの中では、唯一の有線のみのタイプです。
子どもが使う場合には、有線だと引っ掛けてすぐに外してしまう…という欠点もありますが、「機械が苦手!」という方には、イヤホンジャックに差し込むだけの手軽さはうれしいですよね。

単4電池で動き、電源持続時間は60時間と長め。
飛行機の座席の端子などに対応するデュアルプラグアダプターも付属しているので、飛行機での旅行のお供にもぴったりです。

色はブラックとホワイトの2色から選べます。
音質は悪くないけれど、ノイズキャンセリング機能は少し弱めです。

ノイズキャンセリング機能付きイヤホン使用時の注意点

ノイズキャンセリング機能付きイヤホンを使用する時には、注意しなければならないことがあります。
それは…歩行時など、周囲の音が聞こえないと危険なシチュエーションでは使用しないこと。

ノイズキャンセリング機能が優れている程、周囲の音が聞こえなくなるため、車や自転車などが近づいてくる音に気づきにくくなってしまいます。
電車内など危険のない場所では便利ですが、歩行時などはノイズキャンセリング機能をオフにすることが勧められます。
特にお子様には注意してあげてくださいね。

ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンで、子どもの難聴を予防しましょう

今日は、親子で外出時などに重宝するイヤホンについてご紹介しました。

・ヘッドホン難聴(騒音性難聴)は自覚症状に乏しく、一度なると改善しにくい
・電車内など騒音環境でヘッドホン、イヤホンをつける場合には音量に注意が必要
・騒音環境でも小さな音量で快適に楽しむには、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンがおすすめ
・イヤホンがすぐに外れてしまう…というお悩みには、ワイヤレスタイプ

スマートフォンなどの普及により、外出先でも音楽や動画を楽しむ機会が増え、子どもや若者の難聴も問題となっています。
気づかない内に進行し、治療法もなかなかない難聴を、適切なイヤホンを使うことでぜひ予防してあげてくださいね。

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