【2019年10月最新】子ども・赤ちゃんや妊婦さんはインフルエンザ予防接種を!いつから?効果は?副反応は?疑問に内科医ママがお答えします

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こんにちは。現役内科医ママの、ゆずです。
突然ですが、みなさんインフルエンザの予防接種はもうお済みですか?

インフルエンザの予防接種といえば…

患者さん
「任意接種」だから、受けなくてもいいんですよね?
患者さん
去年は打ったのに、インフルエンザに罹ったんだよな…意味ないんじゃないかなぁ。

こんな疑問が湧くのではないでしょうか。

私は、インフルエンザの予防接種は毎年受けています。
自分だけではなく、子どもたちももちろん予防接種を受けていますよ。
それは、インフルエンザの予防接種を受けることで得られるメリットが、予防接種によって起こるかもしれない害(副反応)よりも大きいと分かっているからです。

今日は内科医ママの立場から、

・インフルエンザの予防接種の効果
・インフルエンザの予防接種をぜひ受けていただきたいのはどんな人?

といったことについて、理由を添えながら詳しくお伝えします。

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インフルエンザの予防接種って、本当に効果があるの?

「インフルエンザの予防接種を打ったのに、結局インフルエンザにかかってしまった…」
「去年かかったから今年は大丈夫かと思ったのに、またかかってしまった…」

そんな経験をしたことはありませんか?

こういう患者さん、実際に外来でよくいらっしゃいます。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

それは、「インフルエンザ」は色々な種類のウイルスが原因で起こる病気だからなんです。
A型、B型という大きな分類だけでなく、H◯N◯という細かい分類があり、インフルエンザといっても沢山の種類があるんですね。
そして、毎年流行の傾向も変わります。

インフルエンザのワクチンは、その年の流行の予想に合わせて、毎年異なったブレンドで製造されます。
当たればもちろん効果がありますが、外れることもあります。
実際に流行してみないとわからないので、外れることがあるのは仕方がないんですね。

外れることもあるとはいえ…
インフルエンザの予防接種の有効性は、きちんとした研究データとして検証され、論文として発表されています。
生後6ヶ月以降の赤ちゃんから大人まで、予防接種の効果が期待できるんですよ。

結論としては、『時々はずれることもあるけれど、インフルエンザの予防接種には確かに効果がある』と言ってよいでしょう。

インフルエンザの予防接種を受けた方がいい人とは?

では、どんな人がインフルエンザの予防接種を受けたら良いのでしょうか。

4種混合や日本脳炎などの予防接種なら、お住いの市区町村から予防接種のお知らせが届いて無料で受けられますが、インフルエンザは届きませんよね?
でもおばあちゃんの家には届いていたりする。
なぜ??

それは、インフルエンザが『B類疾病』という分類になっていることが関係しています。

B類疾病…って、なんだそりゃ〜??

ということで、まずはインフルエンザの予防接種の枠組みについて説明しましょう。

インフルエンザの予防接種が”定期接種”になる人

インフルエンザの予防接種は『B類疾病』という、”希望する人が予防接種を受けましょう”という病気に位置付けられています。
厚生労働省がインフルエンザの予防接種を定期接種としているのは、

・65歳以上の高齢者
・60歳以上で特定の持病のある方

だけです。

それ以外の大人と子どもについては、インフルエンザの予防接種は”受けたい人だけが受ける”ことになります。

高齢者以外で、インフルエンザの予防接種を受けた方がいい人はどんな人?

このように、高齢者しか定期接種になっていないインフルエンザ。
医師の立場からはできればみんなに打っていただきたいと思っていますが、なかなかそれは叶わないのが現状です。
そんな現状を踏まえ、

ゆず
みんなは無理でも、こういう人にはぜひぜひ打っていただきたい!!!

という人を、この章ではお伝えするのですが…
インフルエンザにかかっても、多くの人は普通の風邪と同じように放っておいてもいずれ治りますよね。
自然治癒する病気なのに、なぜインフルエンザの予防接種をお勧めするのでしょうか??

インフルエンザは、確かに自然治癒することが多い病気です。
ですが、重症化してしまった場合…例えば「インフルエンザ脳症」を発症してしまった場合などが怖いんです。
広く知られていないかもしれませんが、

インフルエンザ脳症を発症すると、30%が命を落とし、25%に後遺症が残ります。

インフルエンザの予防接種は、インフルエンザによって入院する人や、命を落とす人を減らすというデータが出ています。

つまり…
インフルエンザの予防接種を受けるのは、”インフルエンザにかからないため”だけでなく、”インフルエンザにかかった時に重症化するのを防ぐため”でもあるんですね。

重症化を予防したい人の中には、子育て中のママや小さなお子さんも該当します。
以下のリストの中からご自身が該当していないか、チェックしてみてくださいね。

1. 妊婦さんとその家族

インフルエンザのワクチンは、妊娠中でも受けることができます。
妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにも、できる限り健康に過ごしたいところ。
ですが、妊婦さんは免疫力が落ちていて、病気にかかりやすくなったり、かかった際に重症化しやすくなっています。
妊婦さん本人はもちろんですが、妊婦さんにインフルエンザをうつしてしまうことの無いよう、一緒に暮らすパパや子ども達も接種を受けることをお勧めします。

また、妊娠中にインフルエンザのワクチンを打っておくと、お腹の赤ちゃんにもインフルエンザ予防の効果があることが報告されています。
生後6ヶ月までの赤ちゃんはインフルエンザの予防接種を受けることができませんので、妊娠中の方はぜひワクチンを打っておきましょう。

2. 小さな赤ちゃんとその家族

生後6ヶ月未満の赤ちゃんはインフルエンザの予防接種が受けられません。
赤ちゃんがインフルエンザにかかると重症化することもありますので、赤ちゃんにうつさないためには同居の家族が予防接種を受けるとよいでしょう。

6ヶ月を過ぎた赤ちゃんは予防接種が受けられますが、その有効性は限られています。
赤ちゃんは免疫がつきにくいため、赤ちゃん本人が予防接種を受けていたとしても、同居の家族は予防接種を受けておくとよいですね。

健康な赤ちゃんにももちろんお勧めしますが、持病を持っている赤ちゃんではより強く勧められます。

3. 産後のママ

産後のママは免疫力が低下しています。
その上、赤ちゃんのお世話、夜間の授乳での睡眠不足などで体もクタクタ。
普段はかからないような感染症にかかったり、重症化して入院したりすることもあります。
ですので、産後のママは赤ちゃん・ママ両方のために予防接種を受けておくとよいでしょう。

4. 集団生活をしているお子さん

集団生活をされている小さなお子さんも、保育園や学校で流行するなどインフルエンザにかかった人と接する機会が増えるため、予防接種を受けておくとよいでしょう。

5. その他のケース

その他には、”かかったら重症化するリスクがある人”と、”重症化するリスクを持った人と同居している人”も、予防接種が推奨されます。
例えば、

・おじいちゃん・おばあちゃんと同居している方(おじいちゃん・おばあちゃんに持病がある場合は特に)
・抗がん剤で治療中の方
・持病でステロイドなどの免疫を抑える薬を使っている方や、その人と同居する家族

などが当てはまりますね。

あなたやお子さんは、予防接種を受けた方がよい人に入っていましたか?
仕事が忙しくなかなか休むことが難しいパパやママも、家族みんなで予防接種を受けておくといいですね。

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インフルエンザの予防接種は10月下旬〜11月上旬に受けましょう

インフルエンザの予防接種を受けてから免疫がつくまでには、2~4週間程度の時間が必要です。
一方で、予防接種の効果は5〜6ヶ月程度続くと言われていますので、予防接種は早すぎても遅すぎてもダメ…ということに。

流行する前に免疫をつけておくためには、10月下旬〜11月上旬には接種を受けておくといいでしょう。
(※流行開始の時期は、その年によって違います。2019年シーズンは流行開始が早かったので、10月上旬からの予防接種をお勧めします。)

また、12歳までのお子さんでは免疫をつけるためには2回の接種が推奨されています。4週間程度の間隔で2回接種を受けるようにしましょう。
13歳以上のお子さんは2回接種を受ける必要は基本的にはありません。この13歳という年齢は、今後研究結果などにより更に引き下げられることもありますので(※)、小児科の先生の指示に従ってください。

アメリカのACIPというガイドラインでは、
・生後6ヶ月〜8歳のお子さんで過去2回以上インフルエンザのワクチン接種を受けている
・9歳以上
の場合は、原則1シーズンに1回の予防接種で良いとされています。

持病のある方(お子さんも含む)やアレルギーのある方、過去に予防接種で体調不良となったことがある方は、予防接種を受けてもOKなのかどうか、主治医の先生と相談するようにしてくださいね。

インフルエンザワクチンの副作用(副反応)

ワクチン接種を受けるときに、気になるのが副作用(副反応)の問題。
特に、インフルエンザはもしかかってしまっても普通は風邪と同じ様に治ることが多い病気だけに、ワクチンを打って何かあったら…と思ってしまいますよね。

ここでは、インフルエンザワクチン接種の副反応についてまとめてみました。

注射した部位に起こる副反応

インフルエンザワクチンの接種で起こる副作用のほとんどは、注射をした部位に起こる反応です。

・赤くなる
・少し熱を持って腫れる
・少し硬くなる
・触ったり動かしたりした時に腫れたところが痛む

などの症状です。
症状が良くなっていく過程で、かゆみが出ることもあります。
これらの反応はかなり多くの人に見られ、特に免疫の反応が強い場合(免疫が「この異物、知ってる!」となった場合)は起こりやすいと考えられます。(私は毎年腫れてちょっと痛くなって、最後痒くなります。)

通常は数日で改善するため、放っておいて大丈夫ですが、もし”ジュクジュク”としてきた場合には医療機関を受診しましょう。

全身の軽い副反応

発熱、悪寒、倦怠感、消化器症状など、風邪をひいた様な反応が出ることも。こちらは注射部位の副反応と比べるとぐっと頻度が下がり、5〜10%未満程度となります。
通常は自然に改善するので問題ありませんが、症状が強い場合は医療機関で相談してください。

全身の重い副反応

インフルエンザワクチンの添付文書には、実に様々な副反応が記載されています。脳脊髄炎や脳症、ギランバレー症候群、けいれん、間質性肺炎、重いアレルギー症状(アナフィラキシーショック)などが、全身の重い副反応で、頻度は0.1%未満や頻度不明と、非常に稀です。
この様な頻度の少ない副反応の中には、予防接種を受けたこととの因果関係ははっきりしていないものもあり、予防接種を受けたから発症したのか、たまたま予防接種後に発症しただけなのか、はっきりしていないものも含まれます。

アナフィラキシーと呼ばれる重いアレルギー症状については、どんな人に起こりやすいかがある程度予測できる場合もあります。

・中等度〜重いアレルギー症状をこれまでに経験したことのある方
・過去にインフルエンザやその他の予防接種で受診や治療が必要となる位の副反応を経験した方

このような場合は必ず主治医の先生と相談の上で接種を受けるかどうか決めてください。

もしインフルエンザにかかってしまったら…

予防接種を受けていただいても、インフルエンザにかかってしまうことは残念ながらあります。

もしインフルエンザにかかってしまった…という場合は、

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まとめ

今日はインフルエンザの予防接種について

・インフルエンザの予防接種は効果がある
・インフルエンザにかかるのを防ぐ目的と、かかった時に重症化を防ぐ目的がある
・予防接種が勧められるのは、重症化が懸念される小さな赤ちゃんや産後のママ、一緒に暮らす家族など
・インフルエンザの予防接種は10月末〜11月上旬に受けるのがおすすめ
・インフルエンザ予防接種の副作用は、稀に重いものもあるが、注射部位の腫れ、軽い痛みなど治療の要らないものが多い

ということをお伝えしました。

インフルエンザワクチンを打つメリットの方が、副反応が起こるデメリットよりも大きいです。
できれば皆さんに打ってもらいたいのですが…
特に子育て中のご家族は、お子さんも同居のパパママも、みんなで予防してくださいね。

しっかりインフルエンザを予防して、元気に冬を過ごしましょう!

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