こんにちは。現役内科医ママの、ゆずです。
本日は歯みがきにまつわる悩みについてです。
「子どもが歯みがきを嫌がってしまう…」
これは多くのママさんの悩みではないでしょうか。
ただでさえバタバタと慌ただしい寝る前の時間に、子どもがなかなか歯みがきをしてくれなくて時間がどんどん過ぎていくのは、本当しんどいですよね。
しかも歯みがきは毎日のこと。
遅い時間になってしまったり、子どもが嫌がってしまうと、ついつい簡単にみがいておしまいにしてしまうこともあるかもしれません。
しかし。
お口の健康は、これからの長い人生にとって本当に大切です。
この記事では初めに、どうしてお口の健康が大切なのかということについて、内科医の視点からお話し、我が家で子どもに歯みがきを楽しみにしてもらうために行なっている対策についてお伝えしたいと思います。
歯周病は早産・低出生体重児や、全身疾患のリスクになる
歯周病は、様々な疾患のリスクファクターになることが明らかにされています。
例えば、歯周病がある妊婦さんでは、早産になったり、生まれた赤ちゃんの体重が2500g未満である”低出生体重児”を出産するリスクが高くなることが知られています。
子育て中のママにとってはまだ先のことかもしれませんが、
・心筋梗塞や狭心症などの心疾患、脳卒中になるリスクが高くなる
・糖尿病が悪化する
・肺炎が増える
ということもわかっています。
歯周病があると、本当にいいことがないんですね。
ところが、歯周病を持っている人の割合は、20歳代でも約70%、30〜50歳代で約80%、60歳以上では約90%と、若い世代でも非常に高いんです。
更に、子どもの歯のプラークを調べた研究では、6〜18歳の小児でもプラークの中に歯周病関連菌が高い頻度で認められたことが報告されており、実際に歯周病の子どもも決して少なくはありません。
食習慣が変わってきた昨今、歯周病はもはや中高年の病気ではなく、子どもの頃からの病気になっています。
だから、小さい頃からの正しい歯みがき習慣はとっても大切です。
虫歯・歯周病の予防効果があるのに「おいしい!」と子どもがよろこんでくれる歯みがきジェルや歯みがき後のタブレットの力を借りながら、我が家では良い歯みがき習慣を作るための努力をしています。
今日はそんな我が家で愛用している、歯みがきアイテム2つをご紹介します。
フッ素・キシリトール入りの歯みがきジェルで虫歯予防
虫歯・歯周病の予防には、歯垢を残さない上手な歯みがきはもちろんですが、フッ素とキシリトールも大切だと言われています。
子どもが上手にうがいができるようになったら、歯みがき粉(歯みがきジェル)の出番ですね。
最近はうがい不要の赤ちゃん用歯みがきジェルも販売されていますが、我が家ではうがいが上手になった3歳頃から歯みがきジェルを使うようにしました。
私が歯みがきジェルを選ぶ時のポイントとして重視したのは
・キシリトールの配合量が多い
・着色料を使用していない
・研磨剤を使用していない
・子どもが好きな味
この5つ。
子どもの歯は大人の歯よりもエナメル質が薄く、ゴシゴシと強く磨いたり、研磨剤が入った歯みがき粉を使うのはあまり勧められません。
特に、電動歯ブラシを利用する場合は必ず研磨剤なしのものを選ぶ必要があります。
また、「フッ素入り」「キシリトール入り」とされていても、歯みがきジェルによって配合量にかなり差があることが、調べているうちにわかりました。
色々と調べてたどり着いたのが、今使用している『Ciチャイルドケア フッ素配合薬用ジェル歯みがき』です。
Ciチャイルドケア、アップルミント味。甘い匂いがして、ミントはかなりマイルドな感じ。
『Ciチャイルドケア』は、フッ素を950ppm配合、甘味料は全てキシリトールを使用したジェル歯みがきです。キシリトールは全量中の25%も配合されています。
これは、調べた中ではトップクラスに多い配合量でした。
ジェルと言っても結構固めで、垂れたりすることはなく、普通の歯みがき粉と同じ感覚で歯ブラシに乗せられます。
味は、
・ストロベリーミント
・アップルミント
・パイン
・グレープ
の4種類。うちで購入したのはまだストロベリー、アップルの2種類だけですが(なかなか減らないので…)、みかんはどちらもおいしいと言ってよろこんで使っています。
着色料不使用なので、どちらの味でも半透明の白みたいな色です。歯への着色の心配がないところも安心ですね。
お値段は1本70gで500円前後と普通より高いですが、子どもの歯みがきなら1回に少ししか使わないので、我が家では1日2回の使用で1本が半年以上持ちました。(1ヶ月約80円!)
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歯みがきの後にはおいしいキシリトールタブレットを
しまじろうのキシリトールタブレット。私の手にひと粒乗せてみました。
2つ目のアイテムは、我が家の歯みがきの仕上げに使用している、しまじろうの『ロッテキシリトールタブレット』。
甘味料としてキシリトールを100%使用しています。
我が家では毎晩、うがいの後にお水を飲んだらぶどう味のキシリトールタブレットをお口に入れて、絵本を読みます。
娘のみかんは歯みがきが終わると「ごほうびちょうだい!」と寄ってきて、毎日飽きることもなく、よろこんで食べています。
パッケージには”2歳頃から”とあり、目安としては噛めるようになれば始めてOKです。我が家では歯みがきジェルよりも早く導入しました。
1度実家に帰るときにタブレットを持っていくのを忘れてしまったら、号泣されました…
それ位、みかんは歯みがき後のタブレットを楽しみにしています!
試しに食べてみると、甘くておいしいです。キシリトールなので口の中が少しひんやりする感じがありました。
甘くておいしいのに虫歯を予防してくれるなんて、何だか得した気分ですね(^^)
まとめに
今日は、「子どもが歯みがきを嫌がってしまう」という悩みについて、我が家での虫歯予防への取り組みを含めて
・歯周病は子どもにも起こる
・歯周病があると、様々な病気のリスクになる
・フッ素、キシリトールを配合したジェル歯みがきやタブレットで楽しく歯みがきを
ということをお伝えしました。
歯みがきをじっくりさせてくれないお子さんへの対策としては

【1歳過ぎのお子様のおすすめ歯ブラシは、ポケットドルツキッズ。その理由と欠点は?】もぜひ参考にしてくださいね。
子どもの歯みがき嫌いに悩めるママへ、少しでもお役に立てれば幸いです。