【耳鼻科医推奨】風邪の辛い鼻づまりが市販の鼻炎薬で改善!耳鼻科医に聞いた一番効果のある方法を、内科医ママが解説します。

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こんにちは。
現役内科医ママの、ゆずです。

2018年、20年ぶりにインフルエンザにかかりました。
普段、たくさんのインフルエンザ患者さんを診療しているのに、医者になってから一度もインフルエンザになったことがなかった私ですが、とうとう感染。
インフルエンザの免疫には自信がある方だったのですが、まず娘がインフルエンザにかかり、その後私も陥落しました。
インフルエンザ、正直かなりきつかったです。

そんな辛いインフルエンザの症状の中でも、地味にすごく辛かったのが、鼻づまりです。
両方の鼻が完璧なまでに詰まってしまうと…

・鼻水を吸い上げられないので、ティッシュを取るまで間に合わず布団に垂れそうになる
・鼻をかもうにも、空気が全く通らないのでかめない
・無理にかもうとしたら、耳に「バリバリバリっ!!」って音がした
・唾を飲み込むのもままならない
・苦しすぎて夜もおちおち眠れない

こんな状況に。
特に、唾を飲み込むのもままならなくなった時には、今までの鼻づまりは大したことなかったんだな〜と、なんか急に悟りました(笑)

今日はそんな状態になった私が、耳鼻科医のアドバイスを受けて、ドラッグストアで購入できる市販のお薬で辛すぎるひどい鼻づまりを治した方法について、お伝えしたいと思います。

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鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れて起こる

鼻づまりというと、鼻水が鼻の中に詰まっていると思っている患者さんがいらっしゃるのですが、実はそうではありません。
鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れて起こります。

鼻の粘膜が炎症により充血して腫れてしまうと、鼻の中の通り道がぐっと狭くなります。
腫れがひどくなると、通り道がほとんどない状態に。
これが、鼻づまりのメカニズムです。

いくら鼻をかんでも鼻づまりが良くならないのは、そのためだったんですね。

鼻づまりをドラッグストアで買える薬でなんとかしたい!

冒頭でも書きましたが、インフルエンザになってしまった私。
38〜39℃の発熱が連日続き、フラフラのところに、急に凄まじいまでの鼻水と鼻づまりが襲ってきました。
夜中に向けて、症状はひどくなるばかり。
手元にあった、抗ヒスタミン薬という種類の鼻炎のお薬を内服し、アレルギー性鼻炎の点鼻薬も使ってから寝たものの、全然ダメ…

それは人生で経験した中で最もひどい鼻づまりでした。
両方の鼻が完全に詰まってしまい、空気が通りません。
そのため、呼吸が苦しいだけではなく

・鼻をかむことも、すすり上げることもできない
・唾を飲み込むことも厳しい(鼻に空気が全く抜けないと、飲み込みも難しいです)

こんな状況になり…
夜中に何度も何度もティッシュで鼻を拭き、高熱なのにゆっくり眠ることもできず、苦しくて辛い一晩になりました。

そして、翌日。
鼻水はひどくなるばかり、鼻づまりも昨晩と同じくらいの、Maxひどい状態です。

ゆず
もうダメだ、耳鼻科の先生に教えてもらおう!!
意を決して、一緒に勤めている耳鼻科のママ女医さんにLINEで助けを求めたのでありました。

ドラッグストアで手に入れるべき、鼻づまり対策の3つの武器とは?

助けを求めた時、すでに時刻は夜の8時を回っていました。
熱で辛かったけど、そんなことは言っていられません。夫に娘の寝かしつけをお願いして、完全防寒して自転車でドラッグストアへ向かいました。

耳鼻科医ママさんから教えてもらったメインの「武器」は3つです。

・鼻粘膜の充血をとるタイプの点鼻薬
・鼻粘膜の炎症を抑えるタイプの点鼻薬
・アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬の飲み薬

では、この3つの武器について、あなたがドラッグストアでも購入できるように、これから説明して行きますね。

【武器1】鼻粘膜の充血をとるタイプの点鼻薬は「ナファゾリン塩酸塩」が含まれているものを選べ!

1つ目の武器は、鼻粘膜の充血をとるタイプの点鼻薬です。
私がドラッグストアを2軒まわってみた中では、アレルギー性鼻炎の点鼻薬のコーナーに置いてある「鼻水・鼻づまりに」というタイプを探せば見つかります。

私が探した中では

・ナファゾリン塩酸塩が25mg(100ml中)含まれているもの
・ナファゾリン塩酸塩が50mg(100ml中)含まれているもの

がありましたが、迷わず50mg含まれているものを購入です。
そして、その他の成分は、なるべくあれこれ含まれていないタイプを選びます。
ここは大切ですよ。含まれていないもの、です。

この後、もう一つ別の点鼻薬を使うわけです。
有効成分が重なってしまい、過量投与になっては困るんですね。
なので、必ずナファゾリン塩酸塩以外の成分は大したことないやつを選んで下さい。

私が購入したのは、ココカラファインというドラッグストアで一番安く売っていたもの。
その成分は…

・ナファゾリン塩酸塩50mg
・クロルフェニラミンマレイン酸塩300mg
・リドカイン100mg
(いずれも、100ml中の成分です)

こんな感じ。クロルフェニラミンマレイン酸塩、リドカインは含まれていてもOKです。
これを参考に、選んでみて下さい。

このタイプの注意点としては、連用は良くないということです。
風邪の時にちょっと使う分には問題ありませんが、繰り返し繰り返し使用するのは良くありません。
用法・用量を守ることはもちろんですが、長期的に使用するのは避けてくださいね。

※リンク先に複数の商品が表示されることがあります。購入前には必ず成分を確認してください。

【武器2】鼻粘膜の炎症を抑えるタイプの点鼻薬は「ナザールAR」か「コンタック鼻炎スプレー」の2択!

2つ目の武器は、鼻粘膜の炎症を抑えるタイプの点鼻薬です。
こちらの有効成分は「ベクロメタゾンプロピオン酸エステル」というステロイドです。
2018年2月にこの記事を書いている時点では

・ナザールαAR(佐藤製薬)
・コンタック鼻炎スプレー(グラクソスミスクライン)

この2種類しか市販用の医薬品としては販売がありません。
どちらも「ベクロメタゾンプロピオン酸エステル」以外には添加物しか入っていないので、好きな方を選べばOK。

ちなみに、私が持っていたのは病院で処方されるタイプの医薬品である、「ナゾネックス」という点鼻薬です。
もしお手元にナゾネックスがある場合は、ナゾネックスでOKです。

※リンク先に複数の商品が表示されることがあります。購入前には必ず成分を確認してください。

【武器3】抗ヒスタミン薬は、風邪ではなく鼻炎用に販売されているタイプを選べ!

最後、3つ目の武器は、抗ヒスタミン薬です。
風邪の鼻水が辛い時の抗ヒスタミン薬については、

【風邪のつらい鼻水に…市販で唯一お勧めできる風邪薬は?内科医ママが解説します。】

風邪のつらい鼻水に…市販で唯一お勧めできる風邪薬は?内科医ママが解説します。
こんにちは。 現役内科医ママの、ゆずです。 この記事を書いているのは2017年の年の瀬。 保育園に通っている娘から風邪をも...

こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみて下さい。

上記の記事に書きましたが、鼻水を止めたい場合は「クラリチン」を買うのがベストなのですが、鼻づまりを改善したい場合には、「クラリチン」にこだわる必要はありません。

記事を書いている時点で市販されているものとしては

・クラリチン(ロラタジン)
・アレジオン(エピナスチン)
・アレグラ(フェキソフェナジン)
・ザジテン(ケトチフェンフマル酸塩)
※()内は成分名です

があり、ドラッグストアに置いてあったものどれでも良いです。
特にクラリチンは薬剤師さんが不在の時は売ってもらえない「要指導薬」に分類されているので、夜遅くには売ってもらえない可能性も。
とりあえず特にこだわらずに、どれでも買えたものを購入しましょう。

※リンク先に複数の商品が表示されることがあります。購入前には必ず成分を確認してください。

3つの武器を正しい順番で使用することが、鼻づまり攻略のポイントだった!

さて、3つの武器は手元に揃ったでしょうか。
この3つの武器、実は正しい順番で使わないとダメなんです!
特に、点鼻薬を使う順番とタイミングがポイントなので、しっかり押さえて下さいね。

【順番1】抗ヒスタミン薬を内服しよう

抗ヒスタミン薬は内服してから効果が出るまでにある程度時間が必要なので、まずは飲んでしまいましょう。

【順番2】まずは鼻粘膜の充血をとるタイプの点鼻薬を使え!

大切なのは、ここです!
まずは、鼻粘膜の充血をとるタイプの点鼻薬を使って下さい。

鼻粘膜の充血をとるというのは、つまり鼻粘膜の血管を収縮させるということ。
まずは、「ナファゾリン塩酸塩」が入っているタイプの点鼻薬で、鼻の粘膜の充血をとることで、少しでもいいので鼻が通るようにしましょう。
こうすることで、この後使用する「鼻粘膜の炎症を抑えるタイプの点鼻薬(ステロイド点鼻薬)」の効果をupさせることができます。

【順番3】最後に、鼻粘膜の炎症を抑えるタイプの点鼻薬で、鼻の通りをキープしやすくしよう

最後に使うのが、鼻粘膜の炎症を抑えるタイプの点鼻薬、いわゆる、ステロイド点鼻薬です。
最初に使った充血をとる点鼻薬は即効性があります。
両方の鼻が少しずつでも通るようになったら、ステロイド点鼻薬を使いましょう。

実は、私が最初の晩に使ったのは「鼻粘膜の炎症を抑えるタイプの点鼻薬」でした。
抗ヒスタミン薬の飲み薬も飲んでいる…でも太刀打ちできない。
ところが、この順番通りに使ったら、人生で一番最高に詰まっていた鼻が…通ったんです!
耳鼻科の先生はやっぱりすごいな〜と思った瞬間でした。

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お薬以外に、鼻づまりにできることはある?

風邪の辛い鼻づまり。
実は耳鼻科の先生に助けを求める前に、お薬以外にできることはあるのかな〜と、色々試しておりました。
どれも一時的には効果があったけれど、結構すぐにダメになりましたね…

とはいえ、本当に辛い時は藁にもすがりたい思いですよね。
そこで、科学的に考えて効果がありそうなことを書いてみます。
ただし、効果は一切保証しません(笑)

・鼻を冷やす…血管を収縮させることで、一瞬は鼻が通るかも
・外の寒い外気を吸う…これも、血管を収縮させることに繋がりそうですね
・アドレナリンが出そうなことをする…アドレナリンに血管収縮作用があります

最後の「アドレナリンが出そうなことをする」は…風邪の時にはしんどそうなのでおすすめできないですね(笑)
鼻を温める方法を推す耳鼻科の先生もいる様なので、それもトライしても良いかもしれません。

風邪のひどい鼻づまりには3つの武器を順序よく使えばOK!

私は先ほどの3つの武器を順序よく使うことで、その日の夜は鼻が片方だけでも通った状態となり、よ〜く眠ることができました。

・ひどい鼻づまりには、「ナファゾリン塩酸塩を含む点鼻薬」「べクロメタゾンプロピオン酸エステルを含む点鼻薬」「鼻炎用の抗ヒスタミン薬」の3つで戦う!
・最初に、「鼻炎用抗ヒスタミン薬」を内服しよう
・次に、「ナファゾリン塩酸塩の点鼻薬」で鼻の通りを一旦良くしよう
・最後に、「べクロメタゾンプロピオン酸エステルの点鼻薬」を使えば効果がup
・「ナファゾリン塩酸塩の点鼻薬」は連用してはダメ

お薬の順番にもしっかり気をつけていただき、辛い鼻づまりを解消していただければな〜と思います。
全ての人に効果があるとは限りませんが、耳鼻科の先生のお勧めに従った方法なので、かなり多くの方に効果が期待できる方法だとは思います。
あなたの辛い症状が、早く良くなります様に。

※リンク先に複数の商品が表示されることがあります。購入前には必ず成分を確認してください。

・鼻粘膜の充血をとる「ナファゾリン塩酸塩」を含む点鼻薬

・鼻粘膜の炎症を抑える「べクロメタゾンプロピオン酸エステル」を含む点鼻薬

・鼻炎用の抗ヒスタミン薬

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