風邪のつらい鼻水に…市販で唯一お勧めできる風邪薬は?内科医ママが解説します。

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こんにちは。
現役内科医ママの、ゆずです。

この記事を書いているのは2017年の年の瀬。
保育園に通っている娘から風邪をもらってしまい、まさに今ひどい鼻水に悩まされております…。
とどまるところを知らない水のような鼻水が出続けて、朝から晩までティッシュの箱が手放せず、鼻の下は擦りむけて真っ赤に。
夜も寝る時にはくしゃみ鼻水でなかなか寝つけません。

ところが…
子連れで実家に帰省しているので、お薬が手元にない。
症状があまりにひどいので、とうとう近所のドラッグストアにお薬を買いに行きました。

今日は、風邪のひどい鼻水に効くお薬はあるの…?というテーマで、鼻水症状に対して一般的に処方されるお薬の効果を解説します。
多分、ちょっとがっかりされる方が続出ではないかと思いますが、市販薬で唯一お勧めできるお薬もご紹介しますので、ぜひ読んでみて下さいね。

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風邪の鼻水によく効く薬はない

いきなりがっかりさせることを書きますが、風邪の鼻水によく効く薬はありません。
あれば私も飲んでます!(笑)

鼻炎の鼻水に効く薬はあります。
でも、風邪を引いた時に鼻水が出る仕組みと、鼻炎で鼻水が出る仕組みはちょっと違うので、あなたの鼻炎によく効いた薬でも、風邪の鼻水には大して効かないと思っていただいてほぼ間違いありません。

市販の総合感冒薬には「鼻水に効く!」と謳っているものもありますよね。
全く効果が無いとは言いませんが、効果以上の副作用を覚悟しなければならないリスクも抱えています。

では、そんな鼻水を抑えるお薬について、解説しましょう。

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風邪の鼻水に効く市販薬は何?

医療の情報というのは諸説あるものですが、

・論文化されている
・複数の論文で明らかにされている

など、医学的に「正しい」という客観的な根拠の強い情報に基づいて解説しますと…

風邪の鼻水に効きそうなのは「第一世代抗ヒスタミン薬」と「クラリチン」だけです。

この後「抗ヒスタミン薬」について詳しく解説していきますが、結論を先に書いてしまうと

・強い眠気や口渇、作業効率低下を我慢して第一世代抗ヒスタミン薬を飲む
・眠気などの副作用は避けたいので、クラリチンを飲む

答えはこの2択です。
ちなみに、病院で処方されるお薬を含めても、この結果は同じです。

鼻水を抑える「抗ヒスタミン薬」、その種類と効果とは?

先程、風邪の鼻水に効くのは

・第一世代抗ヒスタミン薬
・クラリチン

この2種類だとお伝えしました。

鼻水を抑えるとされるお薬は、基本的に「抗ヒスタミン薬」に分類されます。
これは、アレルギー性鼻炎の鼻水を改善するお薬と同じ成分。
抗ヒスタミン薬には第一世代、第二世代と呼ばれる、新旧のお薬があり、一般的に総合感冒薬に配合されているのは、第一世代抗ヒスタミン薬です。
そして、「鼻炎の鼻水に」と販売されているものは、第二世代がメインになります。
ちなみに、クラリチンは第二世代抗ヒスタミン薬に分類されるお薬で、厳密には風邪薬ではなく鼻炎薬です。

まずはこの辺りから解説していきましょう。

第一世代抗ヒスタミン薬の種類と特徴

第一世代抗ヒスタミン薬は

・ジフェンヒドラミン(レスタミン、ベナなど)
・d-マレイン酸クロルフェニラミン(ポララミンなど)

に代表される、ヒスタミンを抑えるお薬です。

第一世代抗ヒスタミン薬の特徴は、鼻水にはある程度効くけど、眠気に代表される副作用が出やすいこと。

・強い眠気
・口渇

このような症状が出ることは少なくありません。
また、「自分は飲んでも眠くならないよ〜」という人でも、集中力や作業の効率は落ちるというデータが出ていますので、知らず知らずの内に副作用が出ているということも。
家でゆっくり寝ていられる方以外には、あまりお勧めできないお薬です。

また、高齢者に多い副作用に「尿閉」があります。
尿閉とは、尿がお腹に溜まっているのに、自力で出せなくなってしまう症状です。
特に前立腺肥大症の心配がある高齢の方は、第一世代抗ヒスタミン薬が併せ持つ抗コリン作用による尿閉が心配なので、総合感冒薬は避けたほうが無難です。

第二世代抗ヒスタミン薬の種類と特徴

第二世代抗ヒスタミン薬は、第一世代の「眠くなる」という欠点をできるだけ改善したお薬になります。
市販薬では、総合感冒薬ではなく、鼻炎薬として販売されています。
市販薬には
※成分名(商品名)で記載しています

・フェキソフェナジン(アレグラなど)
・エピナスチン(アレジオンなど)
・ケトチフェンフマル酸塩(ザジテンなど)
・ロラタジン(クラリチン)

があり、病院で処方されるお薬の中には

・オロパタジン(アレロックなど)
・ベポタスチンベシル酸塩(タリオン)※市販される予定あり
・レボセチリジン(ザイザル)
・フェキソフェナジン+塩酸プソイドエフェドリン(ディレグラ)
・デスロラタジン(デザレックス)
・ビラスチン(ビラノア)

などがあります。
どのお薬も第一世代抗ヒスタミン薬と比較すれば眠くなりにくいのですが、やはり眠くなりやすさには少し差があります。
市販薬の中では、アレグラ、アレジオン、クラリチンは眠くなりにくいタイプです。

クラリチンは風邪の鼻水に効く抗ヒスタミン薬だった

ということで、クラリチンは第二世代抗ヒスタミン薬に分類される、眠くなりにくい抗ヒスタミン薬だったんです。

「その他の第二世代抗ヒスタミン薬は鼻水に効かないの?」
という質問が聞こえてきそうですが…基本的には、「鼻水に関しては、飲んだ場合と飲まなかった場合で統計学的に意味のある差が認められなかった」ということです。
差があったのは、クラリチンだけ。
とはいえ個人差があると思いますので、その他の第二世代抗ヒスタミン薬であっても、飲んでみてもいいと思いますよ。

ドラッグストアにクラリチンを買いに行ったけれど…

冒頭のお話に戻ります。
せっかくの年末年始のお休みなのに、とにかく鼻水がひどい私。
「これはクラリチンを飲むしかない!」とドラッグストアに駆け込んだ訳ですが…

買えませんでした!!(涙)

実はクラリチン、「要指導薬」に分類されるお薬で、ドラッグストアでも薬剤師さんがいる時にしか購入できないお薬なんです。
12月31日の夜に買いに行った私。
ドラッグストアに薬剤師さんがいないことは考えてなかったんですよね…
敢え無く、レジではじかれる「クラリチン」。

そして、泣く泣く薬剤師さんがいなくても購入できる「アレジオン」を購入したという。
効かないかもって、わかっているのに〜!!

風邪の鼻水に、「クラリチン」を購入したいという方は、薬剤師さんがいる薬局へ行くようにしてくださいね。

風邪の鼻水は、結局ピタッとは止まらない

ここまで、風邪を引いた時の辛い鼻水をどうしたら軽くできるかについてを解説してきました。
眠気などの副作用を避けるには、「クラリチン」が一番良いお薬です。

ですが、クラリチンを飲んだからといって、鼻水がピタリと止まるかというと…多分止まりません!
ちょっと楽になる程度、そう思って下さい。
でもちゃ〜んと数日で症状はよくなりますから、一緒に辛抱しましょう。

風邪の鼻水に効くのは「クラリチン」!総合感冒薬の鼻水を抑える成分は効果はあっても大抵眠くなる

風邪の鼻水は、アレルギー性鼻炎の鼻水とはちょっと違います。
アレルギー性鼻炎でよく効く薬がわかっている方でも、同じ薬で鼻水が止まる訳ではありません。

・風邪の鼻水に効果があるのは「第一世代抗ヒスタミン薬」と「クラリチン」
・第一世代抗ヒスタミン薬は眠気や口渇、作業効率の低下などの副作用がある
・クラリチンは眠くなりにくく、風邪の鼻水に効果がある
・クラリチンはドラッグストアにもあるが、薬剤師さんがいないと購入できない
・何を飲んでも、鼻水がピタッと止まるわけではない

今日はちょっとがっかりさせてしまう情報だったかもしれません。
でも、あなたが副作用のあるお薬を飲んだり、わざわざ病院へ行く手間は省けたかも…そういうつもりで、この記事を書きました。

記事を書いている間も、(アレジオンを飲んだのに)鼻水はとめどなく出てきますが…内科医をしている私にもどうにもできないわけです。
あなたの風邪も、早く良くなりますように。

風邪の鼻水で悩んでいる方へ、この記事が少しでもお力になれれば幸いです。

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