傷にガーゼや消毒はNG!!子どもの擦り傷が早くきれいに治る「湿潤療法」のポイントを内科医ママが詳しく解説

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こんにちは。
現役内科医ママの、ゆずです。

我が家の4歳の娘みかんはとても元気がよく、転んだりぶつけたりしてはあちこち擦りむいてしまうこともしばしば。
擦りむいたのが手足で済めばまだ良いですが…
子どもって頭が重たいせいか、顔を擦りむいてしまったことも1度や2度じゃありません。

あなたのご家庭では、そんな子どもの擦りむき傷をどのように手当てしていますか?

市販の消毒薬で消毒して、絆創膏やガーゼで覆っていませんか?

ゆず
その手当て…お子さんの傷の治りをかえって遅く、かえって痛くしていますよ。

と言ったら…驚く方も少なくないのではないかしら。

今日は、子どもの擦りむき傷をご家庭で、早く、痛くなく、その上きれいに治す方法を教えちゃいます!
(あ、大人の傷でももちろんOK!)

これ、ちと難しく言うとですねぇ…

私の尊敬する先生の一人である、形成外科の夏井睦(なついまこと)先生が提唱した「湿潤療法」という(比較的)新しい傷の治療方法についての解説です。

夏井先生は忘れちゃったかもしれませんが、私にとって夏井先生に傷の手当ての方法を教わったことは、一生ものの宝です。
だって、夏井先生の手にかかると、魔法のように傷が治るんです。

ということで…
最初に、夏井先生のお話からさせてください。

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目次

まるで魔法!夏井睦(なついまこと)先生の湿潤療法との出会い

もう15年くらい前の話になりますが…(歳がバレる。)
私が夏井先生、そして湿潤療法と出会ったのはまだ医学生の頃。

医学部6年生の時、病院実習で訪れた先の病院にいらっしゃったのが、形成外科医であり、傷の治療のエキスパートである、夏井睦先生でした。

夏井先生のところには、怪我ややけどで皮膚にひどいダメージを受けてしまった患者さんが次々にやってきました。

で、夏井先生はというと。
患者さんの傷をよく洗って、拭いて、ラップを巻き、それでおしまい。

ひどい傷なのに、消毒なんてしません。

滅菌ガーゼも使いません。

そして不思議なことに、患者さんは夏井先生に傷をじゃばじゃば洗われても、ちっとも痛がりませんでした。

夏井先生は、最初に病院に来た時の患者さんの傷の様子を1つ1つ写真で見せてくれるのですが…

ゆず
えっ!?前回の写真、これですか?
うわ〜すごい傷だったのに、今こんなにきれい!!
なんでこんな事が起こるの…??

どの患者さんの傷も「劇的」という以外にはふさわしい言葉が見つからないくらいに、早く、きれいに治っています。

茶色いかさぶたができている人は、誰一人いません。
広い範囲の傷であっても、それこそ「跡形もなく」治っていました。

私はまるで魔法でも見ているような気持ちになったことを、今でもはっきり覚えています。
この魔法が、夏井先生の『湿潤療法』だったんです。

湿潤療法は、体が傷を治す力を最大限高める治療方法

医学生の時に目の当たりにした、夏井先生の魔法のような治療。
この経験をしたおかげで、医師になってからの私の「傷の治療」は大きく変わりました。

まず初めに、この魔法のような治療「湿潤療法」はどんな治療なのかを解説しましょう。

湿潤療法とは、

傷口が乾かないように保つことで治す力を最大限に高める、傷の治療方法

です。

旧来の治療『消毒にガーゼ』と湿潤療法の違い

あなたが傷の治療と聞いてイメージするのは『消毒にガーゼ(絆創膏)』ではないかしら。

子どもが擦りむいて怪我してしまったら、

①傷口を市販の消毒薬で消毒
②絆創膏やガーゼなどを当ててばい菌がつかないように保護
③傷が乾いてかさぶたができてくる
③かさぶたがとれたら、治った証拠!

こんなイメージですよね。
たったの十数年前までは、ずっとこれが正しいと信じられてきました。

でも、この治療は完全に間違っていたんです。

湿潤療法では、組織を痛めつけるだけの『消毒』はしない

湿潤療法では、まず消毒をしません。水でよ〜く洗うだけ。
え〜、そんなんで大丈夫…??って思いますよね?

大丈夫です!

傷口を消毒をすると、すごくしみて痛いですよね。
あの痛みは、傷口の中の組織が傷めつけられているための痛みです。

組織が傷めつけられても、ばい菌が死ぬなら仕方ない…そう思うかもしれませんが、実は消毒液をかけてもばい菌は大して死にません。
ばい菌が死なないのに、無駄に体の組織だけが傷みます。

これに比べて、水で洗うというのは消毒に比べると格段に痛みが少ないです。
それは、消毒と違って組織を傷めつけないから。

しかもです。
実は、消毒よりも流水でよ〜く流す方が、ばい菌の数は減るんです。
これ、意外でしょ?

組織を傷めず、ばい菌を洗い流すためには、水洗いこそが正解だったんですね。

傷口にガーゼは使わず、潤いを閉じ込める被覆材を使う

次に、湿潤療法では傷口はガーゼで覆ったりしません。

傷口をガーゼで覆っておくと、ガーゼに黄色いジュクジュクした汁が染みてきますね。

ばい菌が入った汁が出てきた…やばい、ガーゼを交換しなきゃ!

と思うかもしれませんが、これも間違いでした。

ガーゼに染みてきた黄色いジュクジュクした汁は、実は組織が傷を治すために分泌した、組織の成長のために必要な栄養たっぷりの培養液だったんです。

そう。
ばい菌が繁殖して、化膿したわけではなかったんですね。

培養液をせっせとガーゼに吸わせては交換して捨ててしまう…
なんてもったいないことをしていたのでしょう。

その上、ガーゼは乾くと傷口にくっついて、交換の時にせっかく再生してきた組織をベリベリと剥がしてしまいます。
場合によっては出血することすらあります。

栄養たっぷりの培養液は吸い込んでしまう。
剥がすときにせっかく再生した部分まで剥がしちゃう。

傷口の治療においては、ガーゼは悪者だったんです。

湿潤療法では、この栄養たっぷりの組織の培養液を、傷口の周りにしっかりと閉じ込めます。

冒頭の思い出話では、夏井先生はラップを巻いていましたね。

ラップでも良いのですが、実はラップよりももっと便利なのがバンドエイド「キズパワーパッド」。
これも潤いを閉じ込める被覆材の一つです。

細胞は潤いのあるところでしか育たない

実験などで細胞を培養しているところを思い浮かべてみて下さい。
赤やピンクの液体の中に細胞を培養しているイメージが浮かびませんか?

そのイメージの通り、細胞は潤いのあるところでしか育ちません。

私たちの体は、皮膚がバリアになって潤いを閉じ込めてくれているから、中の組織や細胞が生き生きと活動することができます。
ところが、傷口ができると、突然細胞は乾燥にさらされ、死んでしまいます。

と、いうことは…?
傷口が乾くと…?

中の細胞、乾燥して死んでしまうではないですか!
乾燥させることは、傷の治りを遅くする行為だったんですね。

潤いを閉じ込める被覆材は失われた皮膚の代わりにバリアとなって、水分や培養液を閉じ込めます。
すると、その潤いの中で細胞は生き生きと成長し、新しい皮膚がどんどん再生していきます。

湿潤療法は、組織が再生する力を最大限に高める治療

このように、湿潤療法は組織が本来持っている「再生する力」を最大限高める治療です。

・組織に優しく効率が良い、流水で洗い流す方法で菌を減らす
・無駄な消毒で組織を傷めつけない
・栄養たっぷりの組織の培養液を傷口の周りにしっかり閉じ込める
・細胞が再生するための潤いの環境をしっかりと維持する

これが、湿潤療法で傷が早く治る秘密です。

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湿潤療法はあなたにもできる!押さえるべき6つのポイントを解説します

魔法のようによく治る、湿潤療法。
でもこの魔法、夏井先生じゃなくても使えるんです!

私も実際に患者さんの傷を湿潤療法で治療して、魔法のように治っていく様子を体験してきました。
娘がおでこをすりむいてしまった時にも、やはり湿潤療法に助けられました。

ご家庭で、あなたにもこの魔法が使えます、と言ったら?
はい、使えますよ〜!

ということで、これからお伝えする6つのポイントを押さえて、ぜひあなたも実践してみて下さい。

【ポイント1】たっぷりの流水で良く洗う

傷口ができてしまったら、できるだけ早くたっぷりの流水で良く洗って下さい。
もし傷口に砂や泥がついている場合には、全てをしっかり洗い流します。

ここで異物が表面に残っていると、傷口が治る妨げになります。
しっかり丁寧に洗いましょう。

もし痛みのために異物が取り除けない場合は、病院で局所麻酔をして取り除く必要がありますので、その時は受診を。

【ポイント2】消毒はしない

先ほど解説した通り、消毒は傷口の組織を傷めつけるだけで、菌を退治する効果は少ないです。
流水で洗ったら、消毒はしないで下さい。

傷口の消毒は治癒を遅らせるだけ。
何となく気持ちが悪い、怖いと感じるかもしれませんが、ここはグッと我慢!

【ポイント3】血が出ている場合は、押さえて止める

よ〜く水洗いをしたら、その後は清潔なもので優しく水分を拭き取ります。
この時、もし血が出ている場合は、傷口を圧迫して血を止めます。
圧迫して血を止めるためになら、ガーゼを使ってもOKです。

この段階で、もしご家庭で圧迫しても血が止まらない場合は、病院を受診すべきです。

水分を拭き取る時に使うものについて。
これ、清潔なものと言っても、別に滅菌ガーゼを使う必要はありません。
洗濯してきれいなハンカチとか(心配ならアイロンかけて)、ご家庭にあるペーパータオルでもいいと思います。
ティッシュを利用する場合には、傷口に張り付いて残ることがないよう注意しましょう。

雑巾のような雑菌の繁殖していそうなものは論外ですが、何も完璧に滅菌されたものを用意する必要はありません。
(夏井先生も、病院だから滅菌ガーゼめっちゃあるのに、ペーパータオル使ってたなぁ…)

【ポイント4】傷口が乾燥しないように保護する

最後に、傷口が乾燥しないように被覆材で覆います。
ご家庭にあるものとしては、ラップが手軽ですね。

潤いを閉じ込める効果を高めるためには、ワセリンをラップの表面に塗ったものを傷口に貼ることで応急処置になります。
貼ったら外側をテープなどで止めて、剥がれないようにしておきます。

…ですが、これは何もない場合の処置。
ラップは潤いは閉じ込めてくれますが、全く水分を吸収しませんから、あせもなどができて痒くなりやすいんです。
そこで、湿潤療法に適した被覆材の登場です。

一番簡単に手に入るのは、バンドエイド「キズパワーパッド」。
さっきも登場しましたね。

これは、ハイドロコロイドという素材でできた、湿潤療法のための新しい絆創膏です。
傷口から分泌された栄養たっぷりの培養液を絆創膏に溜め込み、組織に供給してくれる素材でできています。
表面は水を通さないので、大切な培養液を閉じ込めつつ、傷口を乾燥から守ってくれます。

キズパワーパッド以外の被覆材については、後でまとめてご紹介するので、そちらを参考にして下さい。

【ポイント5】被覆材は1日1回〜数回交換する

ラップで覆った場合には、1日1回、時には数回交換します。
交換する時には、流水で傷口を綺麗に洗って、軽く拭いてから交換して下さい。

傷口の範囲が大きかったり、受傷してからの時間が短かったりするほど、ジュクジュクの培養液が多く出てくるため、交換も頻繁に必要になります。
傷口の範囲が狭い、もしくは皮膚が再生して治ってきている場合には、ジュクジュクの量が減るため、次の交換までの時間は延びていきます。

特に、キズパワーパッドのようなハイドロコロイド素材で傷を被覆している場合には、傷の治りとともに、交換も1日1回でなくても大丈夫になっていきます。
(日に日に伸びていく感じ。)

【ポイント6】皮膚が再生した後は、紫外線に注意

皮膚がすっかり再生すると、ピンク色の新しい皮膚が傷を覆いつくします。
こうなれば、もう処置は必要ありません。もちろん、痛みも消えているでしょう。

新しく再生したばかりの皮膚は、紫外線によりシミを作りやすい状態になっています。
1ヶ月程度は直接紫外線に当たらないように、洋服などで覆われるよう工夫をすると、より綺麗に治すことができます。

家庭での湿潤療法に適した傷は?

ご家庭で湿潤療法をする場合に、もっとも適している傷は擦りむき傷です。
浅くて、細かい擦りむき傷は、ご家庭で湿潤療法をしても感染のリスクが低く、安全です。

同様に、小さな(浅い)切り傷も適していると言えるでしょう。

自己判断で湿潤療法をしてはいけない傷は?

一方で、自己判断で湿潤療法をしてはいけない傷もあります。
医療機関を受診すべき場合をまとめますね。

1. ヒトや動物の咬み傷

ヒトを含め、動物に咬まれてできた傷は、感染を起こすリスクが高い傷です。
一般的には、傷の治療だけでなく、抗生物質の内服を併用することが推奨されています。

このような傷の場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

2. やけどにより皮膚が剥がれた場合

皮膚が剥がれるほどの酷いやけどの場合には、医療機関を受診してください。
理由は、やけどの深さがどこまで達しているのかにより治療が変わってくるためです。
深いやけどを自己判断で治療してしまうと、一向に皮膚が再生してこなかったり、感染を起こしてしまうこともあります。

3. 擦りむき傷であっても、傷の範囲が広い場合

ご家庭にあるキズパワーパッドなどで覆ってしまえる程度の傷なら問題ありませんが、傷を覆うために何枚も使わなければならないような広い範囲の傷の場合は、一度医療機関を受診した方が良いでしょう。

4. 傷が深い場合

深い傷の場合には、安易に傷口を覆ってしまうことで感染症を起こすリスクがあったり、皮膚だけでなく神経や腱などを損傷している可能性があるため、医療機関への受診が必要です。

5. 血が止まらない場合

先ほど少し触れましたが、圧迫しても血が止まらない場合には医療機関を受診して下さい。

6. 汚染が酷い傷

錆びた鉄条網に引っ掛けた傷、泥々に汚れた傷などの場合は、破傷風やその他の感染症のリスクが高い可能性があるため、医療機関への受診が必要です。

7. 化学物質によるやけどや傷

アルカリ性洗剤など、強い酸やアルカリに代表される化学物質に触れることによってできてしまったやけどや傷の場合は、医療機関を受診して下さい。

8. 海や湖の中で受傷した傷

海や湖の中で受傷した傷口も、ビブリオなどの傷口から侵入する細菌感染が心配な傷ですので、医療機関受診が望ましいです。

9. 1日経っても改善しない時、不自然な痛みや腫れがある場合

湿潤療法はとても早く傷が治るため、通常の経過ならたった1日あれば傷が良くなってきている兆候が実感できます。
例えば、傷口の痛みがない、洗っても大して痛くない、そんな効果を1日で実感できるんです。

逆に言うと、1日経っても傷の状態が改善しない、むしろ悪化しているならば、それは感染を合併するなど湿潤療法が適さない状態になっている可能性があります。
1日経っても改善が実感できない時、傷の部分やその周囲に不自然な痛みや腫れ、熱を持った感じなどを伴う場合には、必ず医療機関を受診して下さい。

ダメな傷ばっかりだから知識が役に立たない…?そんなことはありません

こんな風に医療機関を受診すべき傷を挙げていくと…

ママ
病院に連れて行かなきゃいけない傷ばっかり!
これじゃあせっかく覚えても、家では実践できないわ。
こんな風に感じたかもしれません。

でも、大丈夫。なぜなら…

お子さんの怪我で経験する傷のほとんどは小さな擦りむき傷だから。

「小さな擦りむき傷を早くきれいになおす」ことがご家庭でできると、ものすごく重宝します。ぜひ、いつお子さんが擦りむいても湿潤療法をしてあげられるように、準備をしておいてあげて下さいね。

破傷風の予防接種は確実に受けておく

湿潤療法をする、しないに関わらずですが、お子さんの破傷風の予防接種は必ず受けておいてください。
破傷風の原因となる細菌は、土壌中にたくさん住み着いている身近な菌ですが、破傷風は命に関わる重大な疾患です。
実際に何例かを診療してきましたが…発症すれば集中治療室で人工呼吸器を取り付けて治療しなければならない状況に陥り、悪くすれば死に至ります。

破傷風は、3種混合、4種混合の予防接種の中に含まれています。
4回目の追加接種も含めて、確実に受けさせてあげて下さい。

湿潤療法に便利な被覆材をご紹介します

湿潤療法は、ラップとワセリンでもできますが、やはりちゃんと被覆材があると便利です。
ラップとワセリンに比べるとコストはかかりますが、安心して使用できる被覆材なのでぜひ利用してみて下さい。
ちなみに、我が家にはキズパワーパッドは常備していますよ。

湿潤療法にしていいの?もし迷ったらどうしたらいい?

ご家庭で湿潤療法をしても良いのか、迷ってしまう場合もあると思います。
そんな時は、医療機関を受診しましょう。

ただし、注意点があるんです。
湿潤療法は非常に優れた治療方法ですが、まだ古い治療である”消毒とガーゼ”の治療をする医師もいます。
受診する病院によっては、誤った知識のもと消毒されて、ガーゼをあてられて、帰されてしまう可能性も、少なからずあります。

夏井先生のホームページに、湿潤療法を行なっている医師のリストがありましたので、リンクを掲載しておきます。
もしご心配な場合は、こちらのリンクよりお近くの湿潤療法をしてくれる医療機関を検索して受診されることをお勧めします。

湿潤療法を行なっている医師のリストはこちら

もし可能なら湿潤療法を受けたい…という場合には、傷を乾かさないように処置して病院へ行って下さいね。

また、夏井睦先生は2017年に東京は江東区の門前仲町で「なつい きずとやけどのクリニック」を開業されました。
もしお近くの方であれば、こちらへの受診が確実だと思います。
私はもし娘が万が一傷を作ったりやけどをしてしまったら、迷わず夏井先生のクリニックに連れて行きます。

なつい きずとやけどのクリニック公式ホームページ

夏井睦先生 公式ホームページ

※夏井睦先生の公式ホームページには傷が治っていく様子を示す写真の掲載があります。
一般の方が閲覧される場合には、写真による表現があることをご承知置きの上、ご覧下さい。

夏井先生の湿潤療法をもっと知りたい方は、こちらの書籍もおすすめです。

お子さんが怪我ややけどをした時に…湿潤療法という治療があることを知っておいて下さい!

お子さんが怪我ややけどをした時に、力になってあげられるのはパパやママです。
湿潤療法という治療の選択肢があることを知っていることが大切だと私は思います。

・小さな切り傷や擦りむき傷なら、ご家庭でできる湿潤療法を
・判断に迷う場合、または医療機関受診が必要なケースは、医療機関での診断を
・受診時には、傷を乾燥させずに受診する
・湿潤療法を知っている医者を選んで受診させるのが確実

今日は、こんなことをお伝えさせていただきました。
最後に、ご家庭で実践する場合の湿潤療法の手順と、病院を受診した方が良い場合をまとめておきますね。

湿潤療法の手順

1. 傷をたっぷりの流水でよく洗う
2. 消毒はしない!
3. 出血している場合は圧迫して血を止める
4. 傷口が乾燥しないように保護する(キズパワーパッドなどを利用)
5. 被覆材は1日1回〜数回交換、交換の時は傷を流水で洗うこと
6. 皮膚が再生した直後は、1ヶ月程度紫外線に注意を

病院を受診した方が良いケース

・ヒトや動物の咬み傷
・やけどにより皮膚が剥がれた場合
・擦りむき傷でも、範囲が広い場合
・傷が深い場合
・圧迫しても血が止まらない場合
・汚染がひどい傷
・化学物質によるやけどや傷
・海や湖の中で受傷した傷
・1日経っても改善しない時、不自然な痛みや腫れがある場合

お子さんの怪我ややけどの治療が必要になった時、この記事が一助になれば幸いです。

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