大人用ベッドでの赤ちゃんとの添い寝に潜む2つの危険とは?その原因と事故を防ぐための11の対策を内科医ママが解説します

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こんにちは。
現役内科医ママの、ゆずです。

先日、わが家に赤ちゃんが生まれました。
新しい家族が増えるとき、考えなければならないのが「赤ちゃんがどこで寝るか問題」。

選択肢としては、

(1)お布団でパパママと一緒に寝る
(2)ベッドでパパママと一緒に寝る
(3)赤ちゃんだけベビー布団で寝る
(4)赤ちゃんだけベビーベッドで寝る

の4つかな、と。
この中で1つ、特に注意してほしい選択肢があります。
それは、

(2)ベッドでパパママと一緒に寝る

です。

住宅事情から、洋室でベッドで寝ているご家庭も多い昨今。
そんな中、ベッドでの添い寝で赤ちゃんが亡くなる事故が起きていることをご存知ですか?

この記事では、

・『赤ちゃんとベッドで添い寝』に潜む2つの危険とは?
・就寝中に起こる赤ちゃんの事故の原因
・大人用ベッドで起こる赤ちゃんの事故、予防するために気をつけるべき11のポイント
・ベッドを使用しているご家庭では、赤ちゃんにはベビーベッドを

といったことを解説します。

もし、大人用ベッドで赤ちゃんと添い寝することを考えている…ということであれば。
ぜひ一読して、赤ちゃんを事故から守るためのポイントを知って下さいね。

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目次

『赤ちゃんとベッドで添い寝』に潜む2つの危険とは?

赤ちゃんと大人用ベッドで添い寝をすることで、赤ちゃんが命の危険にさらされる事故が起こっています。
特に命に関わるのは、

・転落
・窒息

この2つです。

0歳児の窒息死は、就寝中が最多

2016年、消費者庁は0歳児の子どもが不慮の事故で亡くなった502件の原因を調査。
全体の約8割となる404件が窒息死、その内160件が就寝中に起こったものでした。

就寝中に起こった0歳児の窒息死160件、内訳は以下の通りです。

マットレスなどに顔が埋まる:33件
掛け布団などが顔にかかる、首に巻きつく:17件
ベッドと壁の間に挟まる:13件
ベッドから転落する:7件
家族の体の一部に圧迫される:5件
ベッド上の衣類やクッションなどで顔が覆われる:4件
原因が特定できず:81件

事故の原因からは、赤ちゃんとベッドで添い寝する危険性が浮き彫りになりました。

この結果を受けて、消費者庁からは

・ベビーベッドの使用
・顔が埋もれない硬い敷布団(マットレス)や枕の使用
・赤ちゃんが払いのけやすい軽い掛け布団の使用
・仰向けに寝かせる

という注意喚起がありました。

※参考資料:消費者庁News Release「0歳児の就寝中の窒息死に御注意下さい!」

大人用ベッドからの転落による頭部外傷や窒息事故も多い

また、大人用ベッドからの転落事故も、2017年に消費者庁から注意喚起がされています。

2017年までの6年間に、全国23の医療機関から寄せられた0歳児の大人用ベッドからの転落事故は564件。
この内9件は、転落後にベッドと壁や物との間に挟まれるなどして、赤ちゃんが亡くなりました。

主な事故原因は以下の通りです。

普段はベビーベッドを利用していたが、大人用ベッドで寝かしつけ、目を離した隙に高さ60cmのベッドから転落。頭蓋骨骨折で6日間入院。
大人用ベッドで寝かせていて、目を離した。泣き声がして見にいくと、木製の本棚に頭が入った状態で転落しており、頭蓋骨骨折で5日間入院。
親と一緒に高さ45cmの大人用ベッドで就寝中、囲いにしていた抱き枕に寄りかかり転落。床に置いてあった鉄アレイに頭をぶつけ、頭蓋骨骨折で6日間入院。
大人用ベッドで寝かしつけ、目を離した。しばらくして寝室に様子を見に行くと、壁とベッドの隙間に挟まるようにして転落し、呼吸停止から死亡。
大人用ベッドから転落しないよう枕で壁を作っていたが、乗り越えてフローリングの床に転落。頭蓋骨骨折、急性硬膜外血腫で4日間入院。

これらの調査結果から消費者庁は、「寝返りがうてるようになった1歳未満の赤ちゃんの場合、頭が重く、何かに挟まっても自力で抜け出すことができず、重大な事故につながるケースが目立つ」と指摘しました。
そして、

・2歳まではベビーベッドで寝かせること
・ベビーベッドは柵を上げて使うこと
・大人用ベッドを使う時は目を離さないこと
・ベッドガードは生後18ヶ月未満では使用しないこと

などの注意喚起がされました。

※参考資料:消費者庁News Release「0〜1歳児の大人用ベッドからの転落に御注意下さい!」

これら2つのデータからは

・0歳児では、就寝中の窒息事故が思いの外多い
・特に大人用ベッドでの添い寝は、窒息・転落の両方に注意が必要

ということが分かります。

では具体的には、どんな所に注意が必要なんでしょうか?

就寝中に起こる赤ちゃんの事故の原因

これまでにいくつかの具体例を交えながら、赤ちゃんの事故についてお伝えしてきました。
次に、大人用ベッドで添い寝している赤ちゃんの事故原因を具体的にご紹介しますね。

柔らかいマットレスや敷布団に顔を埋める

柔らかいマットレスや敷布団に、赤ちゃんが顔を埋めてしまうことで窒息する事故。
これが就寝中に0歳児が窒息死する原因で最多です。

赤ちゃんは、うつ伏せの方が呼吸がしやすい体の作りになっています。
そのため、本能的にうつ伏せを好む赤ちゃんもおり、仰向けに寝かしつけても途中からうつ伏せになってしまうことも。

赤ちゃんはまだ体を上手に動かせません。
コロンとうつ伏せになった時に顔が埋れて苦しくなっても、仰向けに戻ることができなかったり、首を持ち上げたりできずに窒息してしまうんです。

柔らかい枕やクッション、ぬいぐるみなどに顔を埋める

マットレスや敷布団と同様に、柔らかい枕やクッションも、赤ちゃんが顔を埋めてしまうことで窒息事故につながります。
特に大人用の柔らかい枕やクッションは、赤ちゃんの顔をピッタリと覆ってしまうため、窒息の危険が大きいです。

また、枕だけでなく、ぬいぐるみも窒息の原因となります。

マットレスの隙間に挟まる

ベッドで赤ちゃんと添い寝する場合、ベッドを2台並べているご家庭が多いのではないでしょうか。
この場合、マットレスがズレて隙間ができてしまうと、その隙間に挟まって窒息する事故が起こります。

赤ちゃんはマットレスの隙間に挟まっても、そこから脱出することができません。
そのため、挟まったまま窒息してしまう事故が起きるんですね。

ベッドと壁や家具の間の隙間に挟まる

ベッドと壁、ベッドとベッドサイドに置いている家具の間の隙間に挟まって窒息したり、頭蓋骨を骨折したりする事故も起きています。

マットレスの隙間の場合と同じように、隙間に挟まった状態で赤ちゃんが脱出できずに窒息してしまうことが原因です。

ベッドガードとマットレスの隙間に挟まる

赤ちゃんがベッドから転落しないように…と取り付けるベッドガード 。
このベッドガードがズレてマットレスとの間に隙間を作り、そこに赤ちゃんが挟まることで窒息する事故が多発しています。

ベッドガードの対象年齢が1歳半以降になっているのは、挟まった時に抜け出せず、窒息死する事故が起こるからなんですね。

掛け布団や毛布、シーツなどの寝具が顔を覆う

掛け布団や毛布、シーツなどの寝具が赤ちゃんの顔にかぶさってしまって、それを払いのけることができずに窒息する事故も起こっています。

小さな赤ちゃんにとって、大人用の寝具は重いもの。
まだ体を動かすのも上手ではないため、払いのけられずに息苦しくなってしまうんですね。
赤ちゃんにとって、大人用の寝具は危険だと考えてください。

寝具が首に巻きつく

寝具は赤ちゃんの顔を覆うだけでなく、首に巻きつくことで首が締まり、窒息する事故も報告されています。

寝具だけでなく、

・タオル
・よだれかけ
・衣類

なども、首に巻きつく恐れがあります。

転落時の衝撃を和らげるために床に置いていた毛布やクッションで窒息

「ベッドから落ちてしまっても怪我がないように…」

そんな気持ちでベッド下に毛布やクッションなどを敷き詰めているご家庭があります。
衝撃が和らぐことで骨折の危険は少なくなるかもしれませんが、顔が埋もれて窒息し、亡くなる事故が起こっています。

衝撃を和らげるため…であっても、床に毛布やクッションなど、窒息の原因となるものを置いてはいけません。

添い寝している大人の体で圧迫される

添い寝している大人の体で赤ちゃんが圧迫され、窒息する事故も起きています。
毎日の赤ちゃんのお世話で寝不足になっていたり、アルコールを飲んでから就寝したりすることで、赤ちゃんを圧迫していることに気づかず熟睡してしまうんですね。

赤ちゃんの寝かしつけに、添い乳をするママもいるかと思いますが…
添い乳は、ママがうっかり眠ってしまうことで、赤ちゃんを窒息死させてしまうリスクがあります。
赤ちゃんの口と鼻の目の前におっぱいがあるのですから、当然ですよね。

私は、窒息のリスクがあることから、添い乳はおすすめしません。

ベッドで就寝中に起こる赤ちゃんの窒息事故。
こんなにたくさんの危険ポイントがあったんですね。

では、少しでも事故のリスクを減らすために、パパやママは何ができるのでしょうか?

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大人用ベッドで起こる赤ちゃんの事故、予防するために気をつけるべき11の対策

大人用ベッドで起こる赤ちゃんの事故。
大怪我だけでなく、赤ちゃんが亡くなってしまう悲しい事故が起きているのが現実です。

ここでは、そんな事故のリスクを少しでも減らすために、どんなことに気をつけたら良いのか、11の対策をお伝えします。

1. ベッドでの添い寝は首がすわってから

首がすわる前の赤ちゃんは、顔をうまく動かすことができず、布団などが顔にかぶさってしまっても、顔を動かして避けることができません。

大人用の布団が顔を覆ってしまった時に窒息してしまうリスクが高いため、ベッドでの添い寝はどんなに早くても首がすわってからにしましょう。

ただ…
本音を言うと、赤ちゃんとのベッドでの添い寝はおすすめしていません。

・顔などが挟まっても抜け出しやすい
・布団などを自分で払いのけることができる

こんなことができるようになる、2歳以降を私はおすすめします。

2. ベッドの高さはできるだけ低いものを選ぶ

転落した時の衝撃を考えると、ベッドの高さは低ければ低いほどいいです。
低いベッドなら、ベッドガードを使用する必要もなくなりますしね。
写真の様な分厚いマットレスは避け、薄いタイプにするといいですね。

ローベッドは、圧迫感がなく、お部屋が広く見えるメリットもあります。

3. マットレスは硬いものを選ぶ

体が沈むマットレスでは、赤ちゃんが窒息してしまうリスクがあります。
マットレスは必ず、体が沈み込まない硬いものを選びましょう。

4. 赤ちゃんの寝具は大人用を使わず、ベビー布団を購入する

赤ちゃんには、大人用の寝具は重すぎます。
大人用の掛け布団をかけてあげるのではなく、必ずベビー布団を用意してあげて下さい。

枕はなくても差し支えありません。
決して大人用の枕や、手頃なクッションなどで代用しないで下さいね。

5. ベッドに余計なものを置かない

ベッド上には、クッション、ぬいぐるみ、衣類、タオルなど、窒息の原因となりうるものを置かないようにしましょう。
寝かしつけの時にお気に入りのぬいぐるみやタオルなどが必要になる場合には、赤ちゃんが寝た後で必ず別の場所に移動して下さい。

6. ベッドガードは1歳半を過ぎてから使用する

ベッドガードとマットレスとの隙間に挟まり窒息する事故は、多く報告されています。
ベッドガードは必ず、1歳半を超えてから使うようにして下さい。

また、ベッドにベルトや金具で固定することで、ずれにくいタイプのものも販売されています。
もしベッドガードを使用するなら、挟み込むだけのものではなく、ずれにくいタイプを選ぶようにしましょう。

7. ベッド下に何か敷くなら、タイルカーペットやコルクマットを

ベッドから転落した時の衝撃を和らげる目的で、ベッド下に毛布を敷いたり、クッションを置いたりするご家庭があります。
また、それを勧めているまとめサイトも見受けられました。(ひどい!)

ベッド下に柔らかいものを置くのは、転落した時に怪我だけでなく、窒息を起こす原因になるため、絶対にやめましょう。
衝撃を和らげる目的で使用するなら、厚めのタイルカーペットやコルクマットなど、窒息の原因とならないものがおすすめです。

8. ベッドと壁や家具の間に、顔が挟まる隙間を作らない

一般的に、マットレスの通気を考えて、ベッドは壁から10cm程度以上の隙間をあけて置いた方が良いとされています。
ですが、その隙間があると、赤ちゃんが挟まって窒息する恐れが。

もし大人用ベッドに赤ちゃんを寝かせるのであれば、ベッドはぴったりと壁にくっつけて、隙間ができないように設置しましょう。
ベッドサイドに家具を置く場合も同様で、隙間ができないように気をつけて下さい。

ベッドを2台並べているご家庭も多いと思いますが、マットレスはだんだんとずれて隙間ができます。
マットレスは2台まとめて大きなシーツに包むようにしたり、毎日隙間がないかどうかを確認し、隙間があかないようにしましょう。

9. 大人用ベッドに赤ちゃんを寝かせている時は、その場を離れない

大人用ベッドに赤ちゃんを寝かせている時は、その場を離れないようにします。

ママ
もし苦しかったり、ベッドから落ちたりしたら、泣き声で気づけるから大丈夫。
そう思うかもしれませんが、それは間違いです。

赤ちゃんは、泣き声をあげる事すらできずに窒息します。
また、転落したからといって、大きな物音がするとは限らないんです。

実際に、ちょっと離れたところへ行って、戻ってきたら知らぬ間に窒息していた…という事例が報告されています。
事故が起きた時に一刻も早く気づけるように、赤ちゃんを大人用ベッドに一人で寝かせないようにして下さい。

10. 就寝前のアルコール摂取を避ける

アルコールを摂取すると、脳の機能が鈍って、寝ている時に赤ちゃんを押しつぶしても気づけない恐れがあります。
赤ちゃんの隣に寝る大人は、就寝前のアルコール摂取は控えましょう。

これ…母乳で授乳しているママならそもそもお酒は飲まないでしょうけれど、パパが飲んだ後に赤ちゃんの隣で寝ているケースが心配。

パパがお酒を飲んでいる場合、赤ちゃんとパパの間にママが入って、パパに押しつぶされないようにしてあげて下さい。

11. 添い乳をしない

頻回の授乳でママの体が休まらない…そんな理由で選択されることが多い添い乳。
ですが、ママが疲れているからこそ、添い乳中にママが眠ってしまうリスクが高い。
すると、ママのおっぱいが赤ちゃんの口と鼻を塞ぎ、窒息させてしまう事故につながります。

寝かしつけに添い乳をお勧めする人もいますが、私は窒息のリスクから絶対におすすめしません。

いつも添い乳で寝かせていると、おっぱい無しには寝付けないという習慣ができてしまうケースがしばしばあります。
すると、赤ちゃんが目覚める度におっぱいを吸わせなければならず…
結局はママの負担が増えてしまう結果になりますよね。

寝かしつけをおっぱいに頼らないのは、確かに最初は大変です。
でも、おっぱいに頼らない寝かしつけが習慣づいてしまえば、その方がママは楽になれるはず。
これを機に、添い乳をしていたママさんは、新しい寝かしつけの習慣作りにぜひトライしてみて下さい。

もう一度、11の対策をまとめます。
あなたのご家庭に、赤ちゃんが事故に遭う危険が隠されていないか、チェックしてみて下さい。

  1. 赤ちゃんの首はすわっていますか?
  2. ベッドの高さは低いですか?
  3. マットレスは柔らかくないですか?
  4. 赤ちゃんに大人用の寝具を使っていませんか?
  5. ベッドにクッションやぬいぐるみなどを置いていませんか?
  6. ベッドガードを使う場合、赤ちゃんは1歳半を過ぎていますか?
  7. ベッド下に毛布やクッションを敷いていませんか?
  8. ベッドの周りやマットレスの間に、赤ちゃんが挟まる隙間はありませんか?
  9. 大人用ベッドに赤ちゃんを寝かせたまま、その場を離れていませんか?
  10. 寝る前にお酒を飲んでいませんか?
  11. 添い乳をしていませんか?

当てはまる所があるようなら、事故が起こる前に対策をして下さいね。

ベッドを使用しているご家庭では、赤ちゃんにはベビーベッドを

ここまで11のポイントをお伝えしてきましたが…
これ、全部を実践するのって、すご〜く大変だと思うんです。

ママ
ベッドもマットレスも赤ちゃんのために買い換える?
ベッドや家具の配置も変える?
赤ちゃんのそばを片時も離れられない…?

ベッドは赤ちゃんが生まれる前から使っていた…という場合が多いのに、わざわざ買い換えるのは大変。
大型の家具ですから、配置を変えるのも容易ではありません。

それに、赤ちゃんが寝ている時に、そっと離れて家事をしたり、ほっと一息ついたりすることもままなりません。

これ…想像してみると、ちょっと厳しいですよね。

ベッドで赤ちゃんと添い寝をしていても、何事もなく元気に育ったよ〜というご家庭だってたくさんあります。
でも、赤ちゃんが危険な目に遭ったり、亡くなったりしている事例があるのも事実。
それが、自分の子どもに起きないとは限らないんです。

私は、基本的に大人用ベッドで赤ちゃんと添い寝することはおすすめしていません。
もしベッドで生活されていて、赤ちゃんの寝る場所に悩んでいる…ということであれば。

赤ちゃんとママの安心のため、ベビーベッドを使いませんか?

ベビーベッドの使用で避けられるリスク

ベビーベッドを正しく使用すれば、

・大人用寝具で窒息
・ベッドからの転落
・マットレスの隙間に挟まる
・ベッドガードの隙間に挟まる
・大人に押しつぶされて窒息
・添い乳で窒息

上記のリスクは、全て避けられます。
あとは、ベビーベッドに窒息の原因となるようなぬいぐるみやタオルなどを置かなければOK。

かなり安全に、赤ちゃんを寝かせてあげることができますよね。

ベビーベッドを使うメリット

ベビーベッドの使用をおすすめするのは、第一には赤ちゃんの安全のため。
ですが、他にもいくつかのメリットがあります。

1. 赤ちゃんが途中で起きにくい

ベッドでの添い寝は、大人が寝返りをうった振動がマットレスを通じて赤ちゃんに伝わりやすく、眠りの浅い赤ちゃんを起こしてしまうことに。
ベビーベッドを利用すれば、眠っている赤ちゃんを起こしにくいという効果があります。

2. きょうだいがいる場合、日中赤ちゃんを安全に寝かせることができる

上のお子さんがいる場合、

・床に落ちた小さなおもちゃのパーツの誤飲
・上の子が赤ちゃんにぶつかる
・上の子が赤ちゃんを抱っこして落とす

などの危険があります。
危なくて目が離せない…なんてご家庭もありますよね?

日中も赤ちゃんをベビーベッドに寝かせていれば、上記を心配することなく家事をしたりすることができます。

3. おむつ交換などのお世話が楽

ベビーベッドは、日中はおむつ交換台としても使えます。
床でおむつ交換をすると腰や膝にきますが、ベビーベッドの上段を使っている時は高さがあるので、腰・膝の負担が軽減されます。

うちでは、上の子がいること、夫婦と5歳の娘の3人は大人用ベッドで寝ていることを鑑みて、赤ちゃんにはベビーベッドを購入しました。

下の子は、2歳頃まではベビーベッドで寝かせるつもりです。
もし途中で嫌がってしまった場合にも、2歳前ならば一時的に別室で布団を敷いて添い寝するなどして、大人用ベッドには寝かせません。

ベビーベッド購入時のチェックポイントについては、

ベビーベッドと布団はどっちがいい?ベビーベッドを使う6つのメリットとデメリットに、ベッド購入前の4つのチェックポイントを解説します

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こちらの記事で。

また、うちで使っているベビーベッドについては、

KATOJI(カトージ)ミニサイズの折りたためるベビーベッドをレビュー!組み立ては簡単?使ってみて感じた6つの良い点に欠点も

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こちらでご紹介していますので、よかったら参考になさって下さいね。

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まとめ

この記事では、大人用ベッドで赤ちゃんと添い寝する際の2つの危険…

・窒息
・転落

これらの事故が起こる原因や状況、対策について詳しく解説しました。

最後に、この記事でお伝えしたことをまとめますね。

就寝中に起こる赤ちゃんの事故の原因

・柔らかいマットレスや敷布団に顔を埋める
・柔らかい枕やクッション、ぬいぐるみなどに顔を埋める
・マットレスの隙間に挟まる
・ベッドと壁や家具の間の隙間に挟まる
・ベッドガードとマットレスの隙間に挟まる
・掛け布団や毛布、シーツなどの寝具が顔を覆う
・寝具が首に巻きつく
・転落時の衝撃を和らげるために床に置いていた毛布やクッションで窒息
・添い寝している大人の体で圧迫される

事故を予防するための11の対策

1. ベッドでの添い寝は首がすわってから
2. ベッドの高さはできるだけ低いものを選ぶ
3. マットレスは硬いものを選ぶ
4. 赤ちゃんの寝具は大人用を使わず、ベビー布団を購入する
5. ベッドに余計なものを置かない
6. ベッドガードは1歳半を過ぎてから使用する
7. ベッド下に何か敷くなら、タイルカーペットやコルクマットを
8. ベッドと壁や家具の間に、顔が挟まる隙間を作らない
9. 大人用ベッドに赤ちゃんを寝かせている時は、その場を離れない
10. 就寝前のアルコール摂取を避ける
11. 添い乳をしない

赤ちゃんの悲しい事故を防ぐために。
大人用ベッドをお使いのご家庭では、できれば赤ちゃんが2歳になるまではベビーベッドに寝かせてあげることを、私はおすすめします。

もし、大人用ベッドで添い寝するとしても、しっかりと対策してあげて下さいね。

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